石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は24日、波方国家石油ガス備蓄基地(愛媛県今治市)で、液化石油ガス(LPG)を国家備蓄する世界最大規模の地下貯蔵施設の使用開始式典を開いた。同基地にはパナマ船籍の大型タンカーが23日入港。米ヒューストンから地下備蓄第1弾となるLPG2万3100トンが運ばれてきた。
波方基地は地下約180メートルの岩盤に空洞を掘削。そこに地下水の水圧で、液化されたガスを常温貯蔵する「水封式地下岩盤貯槽」と呼ばれる施設が整備されている。備蓄容量は水封式では世界最大規模の45万トンに上る。
LPG備蓄は、1990年代前半の中東湾岸危機で在庫不足が懸念された経験を踏まえ、備蓄量150万トンを目標に進められている国家事業。
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