日本マクドナルドホールディングス(HD)は27日、傘下の事業会社、日本マクドナルドの社長にマクドナルドカナダのサラ・カサノバ氏(48)が同日付で就任したと発表した。原田泳幸会長兼社長(64)は、事業会社の会長にとどまるとともに引き続きHDの会長兼社長を務め、グループ全体の経営に当たる。
東京都内で記者会見した原田氏は、社長交代の理由を「マネジメントの強化」と説明。過去に日本マクドナルドの執行役員を務め、直前はマレーシア・シンガポールを担当していたカサノバ新社長について「日本の市場をよく知り、グローバルな経験を持っている」と述べ、適任だと強調した。
原田氏はアップルコンピュータ日本法人社長を経て2004年2月、事業会社の副会長に就任した。その後、事業会社とHDのトップとなり、低価格の「100円バーガー」の投入などを進めて06年12月期以降、6期連続で営業増益を達成。高収益体質を作り上げた。
しかし、価格競争の激化に加え、景気低迷に伴う外食市場全体の冷え込みで、12年12月期は減収減益。一部商品の値上げに踏み切るなど収益構造の改善を目指したが、13年6月中間期の営業利益は前年同期と比べ4割以上落ち込んだ。
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