お盆休み明けで企業活動が本格再開された19日、関西電力と九州電力で一時、電力使用率(供給力に対し、需要がどこまで達したかの数値)が「厳しい需給状況」とされる95%を超えた。企業の需要が戻ったのに加え、関電では大型の火力発電がトラブルで停止した。猛暑下で複数の発電所のトラブルが重なれば、供給力が低下するため、電力各社は警戒感を強めている。【清水憲司、久田宏】
関西電力では、石炭火力の舞鶴発電所1号機(京都府舞鶴市、出力90万キロワット)が19日午前に停止、電力使用率は、午後2時台に95・2%に達した。同機で18日夜、設備の一部に水漏れが発生。漏れた水の湿気で、集じん器内にある灰が固まって目詰まりしたため、運転継続は不可能と判断した。
舞鶴1号機は中型の原発1基分に相当する発電能力を持ち、19日の関電の供給力の約3%を占めていた。関電は午前9時半、この日の電力使用率の予想を、18日夜の時点の92%から94%に修正。厳しい残暑が見込まれていたため、他の火力発電所をフル稼働させたほか、夜間の余剰電力などで水をくみ上げて需要が増える昼間に発電する揚水発電の供給力を高めるなど電力の確保に奔走した。
19日の関電管内では、大阪市で36・7度を記録するなど猛暑日を観測した地点が続出。家庭や職場でエアコンの使用が増えたと見られ、電力需要は午後2時台に今夏で2番目に高い2708万キロワットに達した。電力使用率は午前の予想をさらに上回り、今夏で3番目の高さとなった。
関電は舞鶴1号機の水漏れの場所を特定して、修理をする方針だが、「運転再開の見通しは立っていない」(広報担当者)。20日も厳しい暑さが続き、関電は2日連続で電力使用率が95%に達すると見込んでいる。
◇トラブル、各社警戒
19日には九州電力の電力使用率も、97%まで上昇、予想以上に需要が伸びて関電以上に需給が厳しくなった。東京、中部、北陸、中国、四国でも「やや厳しい」とされる90%を超えた。20日は関電が95%、九電が96%を予想。猛暑が過ぎるまでは、気を抜けない状況だ。
各社は、夏場にフル稼働する火力発電のトラブルを避けようと、需要が減る土日に補修を行ったり、トラブルがないか見回りを増やすなど対策を講じている。しかし、定期検査を遅らせてまで運転を継続するなど酷使を続けているため、「トラブルをなくせない」(電力幹部)のが実情。…
関西電力では、石炭火力の舞鶴発電所1号機(京都府舞鶴市、出力90万キロワット)が19日午前に停止、電力使用率は、午後2時台に95・2%に達した。同機で18日夜、設備の一部に水漏れが発生。漏れた水の湿気で、集じん器内にある灰が固まって目詰まりしたため、運転継続は不可能と判断した。
舞鶴1号機は中型の原発1基分に相当する発電能力を持ち、19日の関電の供給力の約3%を占めていた。関電は午前9時半、この日の電力使用率の予想を、18日夜の時点の92%から94%に修正。厳しい残暑が見込まれていたため、他の火力発電所をフル稼働させたほか、夜間の余剰電力などで水をくみ上げて需要が増える昼間に発電する揚水発電の供給力を高めるなど電力の確保に奔走した。
19日の関電管内では、大阪市で36・7度を記録するなど猛暑日を観測した地点が続出。家庭や職場でエアコンの使用が増えたと見られ、電力需要は午後2時台に今夏で2番目に高い2708万キロワットに達した。電力使用率は午前の予想をさらに上回り、今夏で3番目の高さとなった。
関電は舞鶴1号機の水漏れの場所を特定して、修理をする方針だが、「運転再開の見通しは立っていない」(広報担当者)。20日も厳しい暑さが続き、関電は2日連続で電力使用率が95%に達すると見込んでいる。
◇トラブル、各社警戒
19日には九州電力の電力使用率も、97%まで上昇、予想以上に需要が伸びて関電以上に需給が厳しくなった。東京、中部、北陸、中国、四国でも「やや厳しい」とされる90%を超えた。20日は関電が95%、九電が96%を予想。猛暑が過ぎるまでは、気を抜けない状況だ。
各社は、夏場にフル稼働する火力発電のトラブルを避けようと、需要が減る土日に補修を行ったり、トラブルがないか見回りを増やすなど対策を講じている。しかし、定期検査を遅らせてまで運転を継続するなど酷使を続けているため、「トラブルをなくせない」(電力幹部)のが実情。…
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