ずっと「安月給」の人の思考法:
ここまで、資本主義経済の原理原則や給料のルール、その他給料が安くなってしまう要素を説明しました。これらの原則やルールを理解し、これらに沿って努力をすれば給料を上げることができるでしょう。ですが逆に、これらに反していたら「安月給」から抜け出すことがかなり難しくなります。それこそ安月給の思考法なのです。
●安月給の思考法1.「社員食堂が安い!」と喜ぶ
労働力の価値を下げるのは技術革新だけではありません。あなたの生活費が下がれば、労働力の価値が下がりますね。
とは言え、世の中全体の物価水準が下がっていく分には、個人としてはそれほど問題にはなりません。世の中の物価が下がった結果、給料が下がったとしても買えるものは変わらないからです。
しかし、もし自分だけ生活費を下げられてしまったら、どうなるでしょうか?
例えばこういうことです。求人情報を見ると「3食まかない付き」や「寮完備」という仕事があります。食事を会社が提供してくれれば、社員は食費が浮きます。寮に住むことができれば、住居費が不要になります。
ここで、「なんていい会社だ!」と、思うのは早いです。
繰り返し説明しているように、労働者が明日も働くのに必要な経費が少なくなれば労働力の価値が下がり、給料を下げることができます。会社が食事を用意すれば、それだけ食費が減ります。その分給料を安くしても労働者は生きていけるのです。
日本の単身世帯の食費は月平均で4万円程度です。このくらい食費にかかるだろうな、という想定で給料は設定されているわけです。
しかし、食事を会社が負担してしまえば、払う必要がありませんね。
以前、中学校の同窓会に出席をしたとき、自分たちの会社の話になりました。そこで友人の1人が「うちの会社は給料は安いけど、社食が激安だから助かる」と言っていました。でもそれは違うんです。
「給料が安いから、食事を安く提供してくれるのはありがたい」ではありません。「食事を安く提供するから、給料を安く抑えることができる」のです。これが正しい理解です。
これは、労働者が自分で払う食費を会社が前もって肩代わりしているだけのようにも思えますが、そうではありません。労働者が毎月払う食費は、スーパーやレストランの利益も含んでいます。スーパーで2000円買い物をしたら、そのうちの20~30%程度は、スーパーの人件費や利益分です。…
ここまで、資本主義経済の原理原則や給料のルール、その他給料が安くなってしまう要素を説明しました。これらの原則やルールを理解し、これらに沿って努力をすれば給料を上げることができるでしょう。ですが逆に、これらに反していたら「安月給」から抜け出すことがかなり難しくなります。それこそ安月給の思考法なのです。
●安月給の思考法1.「社員食堂が安い!」と喜ぶ
労働力の価値を下げるのは技術革新だけではありません。あなたの生活費が下がれば、労働力の価値が下がりますね。
とは言え、世の中全体の物価水準が下がっていく分には、個人としてはそれほど問題にはなりません。世の中の物価が下がった結果、給料が下がったとしても買えるものは変わらないからです。
しかし、もし自分だけ生活費を下げられてしまったら、どうなるでしょうか?
例えばこういうことです。求人情報を見ると「3食まかない付き」や「寮完備」という仕事があります。食事を会社が提供してくれれば、社員は食費が浮きます。寮に住むことができれば、住居費が不要になります。
ここで、「なんていい会社だ!」と、思うのは早いです。
繰り返し説明しているように、労働者が明日も働くのに必要な経費が少なくなれば労働力の価値が下がり、給料を下げることができます。会社が食事を用意すれば、それだけ食費が減ります。その分給料を安くしても労働者は生きていけるのです。
日本の単身世帯の食費は月平均で4万円程度です。このくらい食費にかかるだろうな、という想定で給料は設定されているわけです。
しかし、食事を会社が負担してしまえば、払う必要がありませんね。
以前、中学校の同窓会に出席をしたとき、自分たちの会社の話になりました。そこで友人の1人が「うちの会社は給料は安いけど、社食が激安だから助かる」と言っていました。でもそれは違うんです。
「給料が安いから、食事を安く提供してくれるのはありがたい」ではありません。「食事を安く提供するから、給料を安く抑えることができる」のです。これが正しい理解です。
これは、労働者が自分で払う食費を会社が前もって肩代わりしているだけのようにも思えますが、そうではありません。労働者が毎月払う食費は、スーパーやレストランの利益も含んでいます。スーパーで2000円買い物をしたら、そのうちの20~30%程度は、スーパーの人件費や利益分です。…
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