ページ

子育ての悩みを、食事で解決しませんか?【5】算数の成績が下がってしまった

2013年9月23日月曜日

どうして本当にうちの子は、もう! 朝は寝坊すけだし、家ではいつもダラダラで、注意すれば逆ギレするし。そんな、わが子の問題、実は食事で解決するかもしれません。
----------
相談:CASE5――娘の算数の成績が下がってしまいました

小学校低学年のころから算数が好きで、得意教科だった娘。ところが高学年になってからというもの、成績が下降気味です。もともと真面目で、予習・復習もきちんとするタイプ。最近は国語や社会の勉強時間を削って算数に力を入れていますが、テストの結果に表れず、本人もすっかり自信をなくしています。中学受験を控えているので心配です。
----------
■伊保子先生の脳科学診断
小学校高学年になるにつれ、算数が苦手になる女子の話はよく聞きます。たしかに、男性脳は空間認識力が高く、数学や物理学の、現実と乖離(かいり)した世界観をつかみやすいのは事実。けれど、そんな性差が出てくるのは高等数学になってから。高校までの理系の科目では、どう分析してみても、その理解力に性差が障壁になるとは思えません。
なのに、明らかに、理系科目は男子の独壇場。私が在籍した高校の国立理系進学クラスでも、50人中、女子は6人しかいませんでした。
長らく解けなかったその謎を、智春先生が鮮やかに解いてくれました。要は、鉄分不足による脳の失速。
私たちの脳は、ブドウ糖を電気エネルギーとして大量消費しますが、意識を保つために大量に使うものがもう1つあります。酸素です。酸素は呼吸によって供給されますが、肺から脳に運ぶために、血中を鉄にくっついて運ばれていきます。鉄がないと酸素も脳に届かない。つまり、貧血は貧脳。女子には生理があるため、うっかりすると、月に何日か脳が失速してしまいます。
理系の科目は、積み上げの学問。ある単元が抜けてしまうと、後がわからなくなります。ムラのある脳では、なかなか太刀打ちできないのです。というわけで、女子の算数苦手も、食べ物で防御。智春先生、よろしくお願いします。
■智春先生の脳食レシピ
脳に酸素を運ぶヘモグロビンは、ヘム鉄+グロビン(タンパク質の1種)。脳に酸素を届けるには、鉄分が必要です。ところが、小学校高学年の女子は特に鉄分不足なのです。
女子は男子より早めに、生理が始まる前に背がぐんと伸びます。成長期は、身長・体重の増加に比例し、骨・筋肉の材料も大量に必要になります。骨が伸びるとき、関節はコラーゲンを必要としますが、その材料も鉄なのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

 

人気の投稿