ある程度の安全が保証された現代の世の中。嗅覚は生き残るために「必須」の感覚ではないかもしれません。それでも、食べ物が危なくないかを確認したり、異常をいち早く発見したりするために大事なものであることは間違いないでしょう。
人間の嗅覚は他の感覚と同様、年々衰えていくものです。しかし、鍛えることができるそうですよ。まず最初に、自分の嗅覚がどの程度なのかを調べてみましょう。
米紙「Wall Street Journal」は次のように書いています。
目を閉じて、ほんの少しのバニラアイスとチョコレートアイスを食べます。味の違いが分からなかったら嗅覚に問題があるかもしれません。もしくは、消毒用のアルコールに浸したコットンをあごの下の方に持ってきます。アルコールの匂いがすれば、おそらく嗅覚に問題は無いでしょう。
次は、嗅覚を鍛える一番簡単な練習です。
日々の生活において、匂いをもっと意識するようにします。コーヒーや紅茶を飲む時は、飲む前に匂いを嗅ぐことが多いと思いますが、食べ物を食べる時も、最初に匂いを嗅ぐようにします。これを続けると嗅覚が良くなっていきます。
もしくは、もっと積極的に鍛える方法もあります。
匂いの違いを識別する部分の脳を鍛えるには、「クンクンセラピー」(sniff therapy)と呼ばれる方法がいいと米国Smell & Taste Treatment & Research FoundationのHirsch博士はすすめています。
まず自分の好きな異なる匂いを3~4つ選びましょう。香水や、シャンプー、石けんでもいいですし、ベリーなど新鮮なフルーツ、コーヒーでもいいです。このような匂いを、1日4~6回ほど頻繁に嗅ぐことにより、鼻の中にある異なる受容体が刺激を受け、活発になっていきます。
体を鍛えるのと同じように、たまには嗅覚を鍛えてみてはいかがでしょうか!? 以下のリンク先には、他の練習方法も載っています。参考にしてみてください。
Uncork the Nose's Secret Powers | Wall Street Journal
Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)Photo by Thinkstock/Getty Images.
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