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ビル・ゲイツが両親から教わった「読書の大切さ」

2013年9月25日水曜日

『大富豪のお金の教え』(パン・ヒンチョル著、吉野ひろみ訳、阪急コミュニケーションズ)の著者は、ソウル大学卒業後、韓国銀行監督院から社会人生活をスタートさせ、現在は「朝鮮日報」記者として活躍する人物。世界の大富豪10人の行動原則や金銭哲学から、それぞれの基礎体力を説いてみせています。

登場するのは、世界最高のお金持ちとして知られるビル・ゲイツ、世界的大富豪のロックフェラー2世、アメリカ初の億万長者である石油王のポール・ゲティ、世界最高の投資家ウォーレン・バフェット、ハリウッド進出前に財をなしていたことでも知られるアーノルド・シュワルツェネッガー、20世紀最高の経営者といわれるジャック・ウェルチ、一族全員が億万長者であるウォルトン一家、東アジア最高の大富豪だという李嘉誠、サムスン会長のイ・ゴンヒ、印税だけで億万長者になったJ・K・ローリングと錚々たる顔ぶれ。

「金持ち」という単語が多用されすぎるのが鼻につくところですが、親の教育が子どもの経済観念にどのような影響を与えるのかを知ることは、たしかに重要なポイントかもしれません。そして特徴的なのは、富豪たちがいかに子どもに資産管理能力を身につけさせたかに焦点が当てられている点です。

世界の富豪たちは、子供に資産管理の能力をつけさせるために早くから「金の価値」を教え込み、働かなければ金はもらえない、という意識を叩き込もうとした。近年アメリカの資産家が最も子供に教えたいことは「金持ち倫理」ではなく「労働倫理」だという。従来アメリカの金持ちは、仕事と引き換えに小遣いを与えることで、小さいうちから子供に労働倫理を教えてきた。(15ページより)

「ビル・ゲイツの父は『金持ち父さん』」をクローズアップしてみましょう。

父親の教育方針

ご存知の方も多いと思いますが、21世紀を代表する大富豪ビル・ゲイツの父親であるウィリアムは、腕利きの顧問弁護士として名を馳せ、「自分が死んだら相続税だけで680万ドルにもなる」と語ったという「金持ち父さん」。母親も銀行頭取の娘であり、当然ながらゲイツは「苦労」とは最も遠い環境で育ったわけです。(20ページより)

学費の高い私立校に通い、誰よりも早くコンピュータの可能性に注目し、ハーバード大学に進学するも中退して事業に専念。そして結果的には大成功を収めることに。米『タイム』誌によれば、その成功要因は「知力」「推進力」「競争力」「集中力」だといいますが、つまりそれらはウィリアムの教育方針により培われたものだということ。

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