【ワシントン時事】世界銀行は23日、エネルギーや資源の効率化により世界全体の経済規模を年間1.8兆ドル(約180兆円)以上増やせると分析した報告書を発表した。気候変動・環境汚染による健康被害や食料問題にも有効としており、主に中国やインドなどの新興国に速やかな対応を促した。
報告書は、各国が環境負荷が小さい発電設備や公共交通の導入など「効率化政策」を実行した場合、2030年時点で世界の経済規模は実行しない場合に比べて年間1.8兆〜2.6兆ドル増加すると試算。大気・水質汚染などによる死亡者も9万4000人削減できると推定した。
特に「インドの高速バス整備」「ブラジルの廃棄物管理」などを具体的な課題として提示。中国に関しては、温室効果ガスの排出が多い旧式ストーブを新型に切り替えることで、110億ドル相当の経済効果が生まれると指摘した。
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