■お金が貯まらない家の家計簿には「妻小遣い」欄がない
夫婦のうち、夫の小遣いが決まっている家庭は多い。1カ月3万円の小遣いで苦労している人も少なくないのではないだろうか。40代男性の小遣いは約3万7000円(明治安田生命調べ)だが、妻の小遣いはいくらかご存じだろうか? いやその前に、妻の小遣いはあるのだろうか?
「夫にはお小遣いを渡していますが、私はお小遣いゼロなんです」
今までに1000件以上の家計を診断してきたが、こういうケースは少なくない。一見すると節約して、頑張っている「小遣いゼロ円妻」。でも、その内情は、家計管理がうまくいっていないことが多いのだ。
そもそも妻の小遣いがゼロ円ということはありえない。
化粧品代は? ランチ代は? 美容院代は? 洋服代は? 雑誌代は? ネイル代は? などなど、日々暮らしていくうえでは、たくさんのお金がかかっているはず。
それなのに、小遣いがないということは、「違う費目からの支出」としているからなのだ。
妻の小遣いが化けるものの代表は「食費」と「雑費」だ。
ランチ代やカフェ代は「外食費」として食費になり、化粧品や雑誌などは「雑費」になる。その中でも特に「小遣いゼロ円妻」は、雑費が膨れ上がる傾向にある。
雑費の分類は各家庭で様々だが、主には洗剤やシャンプー、クリーニング代など日用品に関するものが対象であり、5000円程度が目安だ(理美容院代を小遣いに含むか、雑費に含むかで、小遣いと雑費は大きく変わる)。
この雑費が1万円を超えるようであれば、その中には妻の小遣いが隠れている可能性が大だ。
■老後の資金が手元からサラサラ流れ落ちる悲劇
もしも、各費用項目に妻の小遣いが紛れ込む家計が習慣化してしまうとどうなるか。
間違いないのは、老後の生活費が膨れ上がり、退職金の取り崩しのペースが早まるだろうということだ。生活が苦しくなってから見直そうとしても、年金生活になってから長年の家計習慣を変えることは、大きなストレスにもなる。
そして何より、「わたしは自分の趣味や楽しみのために○○円使っている」という意識のない「小遣いゼロ円妻」を"放置"すると、夫婦で小遣いの上限予算を決めていれば貯まっていたはずの老後資金が、今、この瞬間にも手元からさらさらと流れ落ちていくという悲劇を招いてしまうリスクが高い。
家計相談で気づいたのは、多くの「小遣いゼロ円妻」は家計簿をつけていないということだ。…
夫婦のうち、夫の小遣いが決まっている家庭は多い。1カ月3万円の小遣いで苦労している人も少なくないのではないだろうか。40代男性の小遣いは約3万7000円(明治安田生命調べ)だが、妻の小遣いはいくらかご存じだろうか? いやその前に、妻の小遣いはあるのだろうか?
「夫にはお小遣いを渡していますが、私はお小遣いゼロなんです」
今までに1000件以上の家計を診断してきたが、こういうケースは少なくない。一見すると節約して、頑張っている「小遣いゼロ円妻」。でも、その内情は、家計管理がうまくいっていないことが多いのだ。
そもそも妻の小遣いがゼロ円ということはありえない。
化粧品代は? ランチ代は? 美容院代は? 洋服代は? 雑誌代は? ネイル代は? などなど、日々暮らしていくうえでは、たくさんのお金がかかっているはず。
それなのに、小遣いがないということは、「違う費目からの支出」としているからなのだ。
妻の小遣いが化けるものの代表は「食費」と「雑費」だ。
ランチ代やカフェ代は「外食費」として食費になり、化粧品や雑誌などは「雑費」になる。その中でも特に「小遣いゼロ円妻」は、雑費が膨れ上がる傾向にある。
雑費の分類は各家庭で様々だが、主には洗剤やシャンプー、クリーニング代など日用品に関するものが対象であり、5000円程度が目安だ(理美容院代を小遣いに含むか、雑費に含むかで、小遣いと雑費は大きく変わる)。
この雑費が1万円を超えるようであれば、その中には妻の小遣いが隠れている可能性が大だ。
■老後の資金が手元からサラサラ流れ落ちる悲劇
もしも、各費用項目に妻の小遣いが紛れ込む家計が習慣化してしまうとどうなるか。
間違いないのは、老後の生活費が膨れ上がり、退職金の取り崩しのペースが早まるだろうということだ。生活が苦しくなってから見直そうとしても、年金生活になってから長年の家計習慣を変えることは、大きなストレスにもなる。
そして何より、「わたしは自分の趣味や楽しみのために○○円使っている」という意識のない「小遣いゼロ円妻」を"放置"すると、夫婦で小遣いの上限予算を決めていれば貯まっていたはずの老後資金が、今、この瞬間にも手元からさらさらと流れ落ちていくという悲劇を招いてしまうリスクが高い。
家計相談で気づいたのは、多くの「小遣いゼロ円妻」は家計簿をつけていないということだ。…
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