【ワシントン時事】世界銀行のキム総裁は27日、時事通信などのインタビューに応じ、日本の安倍晋三政権について「第3の矢を放つことを引き続き楽観している」と述べ、成長戦略の実行を促した。また、環太平洋連携協定(TPP)などの自由貿易協定(FTA)交渉の進展を歓迎した。
キム総裁は安倍政権が6月にまとめた成長戦略について、雇用や農業、医療などの分野で「岩盤規制の打破を確約しており、非常に力強い」と評価。4月の消費税増税による影響で鈍化した消費は9月にも回復するとの見方を示し、「日本経済の回復は続く」と語った。
TPPを含むFTAについては「世界経済の成長に重要だ」と指摘。「交渉参加国にとって公平な合意になることを求めたい」と述べた。
また中国が創設を目指す国際金融機関「アジアインフラ投資銀行」について「(世銀が)競争相手と考えるのは間違いだろう」と述べ、貧困対策などで協力できるとの考えを示した。
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