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住宅ローンが払えなくなったらどうなる?

2014年6月17日火曜日

■ある日突然、家計がピンチになることも
マイホームは人生の中で、いちばん高い買い物だ。ウン千万もするものを、銀行からお金を借りて買う。借りたお金は返さなければならないので、30~35年と長期間をかけて、毎月、分割で返済していく。
マイホームを購入し、その後の人生が順風満帆なら返済が滞ることはないだろうが、返済期間のうちには、失業したり、病気になったり、はたまた災害や詐欺に遭うなどで、家計がピンチになるかもしれない。
住宅ローンの支払いができなくなったらどうなるのだろうか?
■返済が半年滞ったら、保証会社が一括返済をする
住宅ローンの支払いが一度でも遅れたら、もちろん催促がやってくる。たいていは書面ではなく、電話だ。「ローンの支払いが遅れています。○月○日までに支払ってください」と。あとから書面でも催促される。
最初の1回は、約束の期日までに支払えばおとがめなしのところが多いだろう。銀行としては、たまたま口座にお金がなくなってしまったのだろう……との解釈で見逃してくれる。「一度きりならブラックリストに載ることもない」と、ある銀行のローン担当者はいっていた。
その期日にも払えないとなると、翌日には「延滞」のレッテルがはられ、優遇金利が適用されなくなるなどの措置がとられ、その分、毎月の返済額が増えてしまう。
さらに延滞が繰り返されると、銀行は容赦をしない。催告状及び督促状という書類が届き、それでも返済が滞ってローンを返せる見込みがないと銀行が判断すると、次の段階として、ローン保証会社が住宅ローンの残債を一括返済する。
保証会社がローンを払ってしまったら、そこからは保証会社にお金を返済していくことになる。銀行と違って、延滞したら即、差し押さえがくると思っていいい。連帯保証人がいるのなら、その人に全額返済するように要求がいき、他人に迷惑をかけることになるだろう。
■ローン整理の最終手段は「任意売却」か「競売」
どうにもこうにも払えなくなったら、ローン整理の最終手段は、家を売ることだ。「任意売却」とは自ら家をすすんで売ること。家を売ったお金でローンを返すのだが、ほとんどの人が売った金額より残った住宅ローンのほうが多いので、今度は賃貸に住みながら、新たな返済計画を立て、すでに手放したマイホームのために返済を続けることになる。
さまざまな事情で、任意売却が認められない状況だと、保証会社は裁判所に申し立て、その結果、裁判所がその家を売却することを「競売」という。

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