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男性の就業悪化=非正規増え、所得低下―男女参画白書

2014年6月17日火曜日

 政府は17日午前の閣議で、2014年版の男女共同参画白書を決定した。15回目の今回、初めて男性に焦点を当て、仕事と暮らしの変化を特集。非正規雇用の割合が増え、平均所得も低下するなど「男性の就業を取り巻く状況が厳しくなりつつある」と指摘し、非正規雇用の男性の未婚率が比較的高いことも明らかにした。

 男性の雇用形態別の雇用者数の推移を調べたところ、正規雇用は比較可能な02年から最新の13年にかけて170万人減少した。この間、非正規雇用は179万人増加し、雇用者全体に占める非正規雇用の割合は13.6%から19.4%に増えた。

 13年の調査によると、非正規雇用の男性は、どの年代でも正規雇用に比べて未婚率が高い。40〜44歳で見ると、正規雇用の19.9%に比べ、非正規雇用は57.6%と3倍近い。同じ年齢層の女性の場合、非正規雇用の未婚率は13.1%で、男女差は歴然としている。

 05年と13年の平均所得を比較すると、女性がおおむね上昇しているのに対し、男性は学歴や雇用形態にかかわらず1.0%〜0.1%低下した。白書は「男性が一人で家計を支えることは難しくなりつつある」との分析を示した。 

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