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コンビニとコミケに意外な共通点――売れる商品と陳列の関係

2014年6月20日金曜日

 先日こんなニュースを目にした。『小林幸子がニコニコ動画に引き続き、夏コミに参戦!? コミケの風紀維持に懸念の声も…』――。

 コミックマーケットに歌手の小林幸子さんがブースを設けるらしい。記事によると、小林幸子さんが登場することで混乱が起きるかもしれない、といったことが書かれているが、筆者はコミケには行ったことがないので、事情がよく分からない。しかし、記事に気になることが書かれていた。

 (小林幸子さんがブースを設置するかもしれない)スペースは「東シ88b」という壁際の場所。コミケで壁に配置されるというのは、これまでにコミケでの実績があったり、人気のあるサークルであることが多く、まず初参加で壁際に配置されることはほとんどない。だがしかし、有名人が参加となると混雑を予想して壁に配置されることがあるようだ。

 どうやら壁際にブースを設置できるのは、過去の販売実績や高い売り上げを期待できる人(または会社)に与えられるようだ。コミケ事情に詳しい人に聞いたところ、多くのお客さんが詰めかけるブースは壁代わりになっているシャッターを開けて、外に並んでもらうケースもあるという。つまり、会場内の混乱を避けるために"表"では販売せず、"裏"の広いスペースでお客さんに並んでもらうというわけだ。

 コミケの見取り図をみると、大きく分けて「壁」と「島」に分かれている。壁とは、会場の壁に沿って配置されている場所のこと。そして、何列かの島をつくり、会場を構成している。島も一括りではなく、「誕生日」という両端の場所がよいとされているようだ。誕生日という言葉は、おそらく「お誕生日席」からきたのだろう。

●コンビニの配置

 次に、コンビニの配置の呼び方についても紹介しよう。下の見取り図を見ていただければ分かるように、コンビニもコミケも配置の呼び方が同じ。また、壁際の商品はよく売れるということまで同じだ。

 下の見取り図は、コンビニの店内には何が並んでいるのかを示したものだ(あくまで一例である)。

 コミケで「誕生日」と呼ばれている場所は、コンビニでは「エンド」と呼んでいる。そして、入り口そばのエンドを「シーズンエンド」と呼び、季節ごとの催事物を並べたりしている。この場所はある意味"特別な場所"と言われていて、コンビニだけではなく、多くの物販店が、入り口側のエンドに目玉商品を置いている。

 少し話がそれるが、筆者はコンビニにおいて、このシーズンエンドの重要度は低いと考えている。

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