ページ

<消費者物価>5月は3.4%上昇 32年ぶりの大幅な伸び

2014年6月27日金曜日

 総務省が27日発表した5月の全国消費者物価指数(2010年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3.4%上昇の103.4と、1982年4月(3.5%)以来約32年ぶりの大幅な伸びとなった。4月に消費税率が5%から8%に引き上げられ、その影響で上げ幅が大きくなった。4月の上昇率は3.2%だったが、電気代や上下水道料など公共料金の増税分が経過措置として1カ月遅れで転嫁され、5月の上昇率を押し上げた。

 一方、日銀は、5月の増税による物価押し上げの影響を2.0%程度と試算しており、これを差し引いた上昇率は1.4%。4月(1.5%)よりも上げ幅はやや縮小した。

 消費者物価指数の上昇は12カ月連続。政府・日銀が目指すデフレ脱却に向け、物価の上昇基調が続いている。

 調査対象の524品目のうち前年同月比で上昇したのは469品目。電気代(11.4%上昇)やルームエアコンなどの家庭用耐久財(9.7%上昇)、ガソリン(9.6%上昇)などの値上がりが目立った。食料とエネルギーを除く指数は前年同月比2.2%上昇の100.7と、8カ月連続で上昇した。

 同日発表された東京都区部の6月の消費者物価指数(中旬速報値、生鮮食品を除く)は、前年同月比2.8%上昇の102.0だった。日銀は消費増税による押し上げの影響を1.9%(都区部)と試算。これを引いた上昇幅は0.9%で5月から横ばいだった。【竹地広憲】

0 件のコメント:

コメントを投稿

 

人気の投稿