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自己PR欄には「スゴイこと」を書く必要がない理由

2014年4月18日金曜日


前回のコラムの最後に、自己PR欄には「自分がしてきたことを具体的に書いてもらいたい」とお伝えしました。こういうと、逆に「具体的に書けるようなスゴイことなんてしてないよ……」とプレッシャーに感じた方もいるのではないでしょうか。


実際、「自己PRに書けるようなスゴイことが何もなくて」と悩む就活生によく会いますし、内定者からも「就活中にスゴイこと探しで困った」という声を聞いています。ですので、「企業の採用担当者はスゴイ話なんて求めてないよ」と言うと、彼らはいつも驚きます。


■「一緒に働きたい」のは、どんな人か考えてみる


採用担当者が自己PRを通して知りたいのは、その人がスゴイ経験をしたかどうかではありません。若いころからそんな運のいい人なんて、そう多くないでしょう。


そんな経験を求めても、ほとんどの人には難しいことは分かっています。採用担当者が知りたいのは、「この学生はどんな人なのか? どんな考え方を持っている人なのか?」という人柄や考え方です。そこから「一緒に働きたいかどうか?」を感じていきます。


それでは、人というものは、どんな人となら一緒に働きたいと思うのでしょうか。インターンシップ生たちに聞いてみたところ、こんな回答を貰ったことがありました。


「明るくて、一緒にいて楽しい人」
「頑張ってることを褒めてくれる人」
「仕事ができる人」
「イケメン!(笑)」
「失敗してもフォローしてくれる優しい人」


これらはあくまで一部でしかありませんが、みんな言いたい放題の素直な思いを話してくれました。実は私も、彼らと同意見です(「イケメン」はともかく……)。自己PRを読んで上記のような人柄を感じることができれば、私は書類選考を通過させています。


自分が意識して明るく努め、一緒にいる人に楽しんでもらおうとした経験はありませんか? 頑張っている人に気づき、心から認めた経験はありませんか? 誰かの失敗を一所懸命にフォローした経験はありませんか?


その経験を具体的に書いてくれたら、自然と伝わります。エピソードは、アルバイトでも部活でもボランティアでも何でも構いません。


■「道を聞かれて案内をした」だけだっていい


実際、「スゴイことではないのに、人柄が伝わる自己PR」をしてくれる学生に会ったことがあります。居酒屋でアルバイトをしていた彼は、ある日、呼び込みをするために大通りにいると、観光に来られたご夫婦から道を聞かれたのだそうです。

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