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「リタイア前にやるべきだった……」後悔トップ20【3】お金と暮らし

2014年4月17日木曜日

老境に入ったとき、あなたは「わが人生に悔いなし」と思えるだろうか──。55~74歳の男女1000人に緊急アンケートを行い、その本音に迫った。現役世代の私たちが今からやるべきことを専門家にアドバイスしてもらうとともに、先輩方の「後悔していることトップ20」を発表する。
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調査概要/gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「人生の振り返り」に関するアンケートを行った。2012年9月25日から27日まで実施し、55~74歳の男女1060人の回答を得た。男女比は約7:3。
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■「定年までに3000万」を目標に。年金だけでは想像以上に厳しい

――ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー 北見久美子
「お金と暮らし」部門の後悔したこと第1位は、ダントツで「もっと貯金しておけばよかった」である。
「年金暮らしで、貯金はほとんどない。これから先が不安で仕方ない」(68歳・男性)「公的年金に期待できないので、私的年金に加入して老後に備えたつもりだったが、予想以上に厳しい現実に直面している」(69歳・男性)など、年金だけで生活している人は、一様に今後の不安を訴える。さらに、「若い頃から貯金していれば……75歳までのローンは重すぎる」(72歳・男性)など、定年までにローンを完済できなかった人たちは、より切実だ。
それでは、定年までにどれくらい貯金があれば、余裕のある老後を送れるのか。ファイナンシャルプランナーの北見久美子さんに聞いてみた。
「目安としては、夫婦2人で3000万円と言われています。1カ月の生活費が27万円として、厚生年金の受給額が約23万円。不足の4万円×25年で約1000万円。それに家のリフォーム費用や子供の結婚資金援助などの2000万円をプラスすると、だいたい3000万円になるということです」
現役のうちにまとまった貯金をつくることは絶対に必要だが、一方では「元気なうちにお金を使わなかった後悔」もあるらしい。「生真面目すぎた。子供たちを見ていると、貯蓄より思い出づくりと、人生を楽しんでいるのがうらやましい」(57歳・女性)という意見もある。そのあたりのバランスをうまくとりながら老後資金を確保するには、どのようにすればいいのだろうか。
北見さんは、(1)お金がどれだけあるか把握すること、(2)社会保障や税金などについて知識を持つこと、(3)老後生活をシミュレーションすること、を3つの柱として挙げる。

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