ある日、移動時間と打ち合わせのタイミングの関係で、ちょっと早いタイミングでランチをとる必要があった私は、開店直後のカジュアルなレストランに駆け込みました。客がいない、ということはつまり、オーダーが早く通って、サクッと食事を済ませることができるともくろんだからです。
差し込む日差しは、木を豊富に使ったナチュラルな雰囲気のインテリアにピッタリ。店員は明るく元気、そして、談笑しながら仕事に勤しんでいるので、チームワークよく見え、楽しそうでした。絵に描いたような素敵な場所での私の"早弁"は、残念ながら、期待とはまったく違うものとなってしまいました。
私がその雰囲気に馴染まなかった……のかどうかはともかく。開店はしていたけれど、ランチの準備はできていなかったようで、料理が出てくるまでに、ずいぶんと時間がかかってしまったのです。一方、店員どうしのおしゃべりは盛り上がり続けていました。系列店の人事の話や、退店したスタッフの恋愛事情、自分の就活のこと……トークのテーマは盛りだくさんで、皆口ばかり動いていて手は動かない印象、なにより、ポツンといる客のことなどおかまいなしです。
この飲食店は、客(私に限らず)から見れば眉をひそめてしまうような場所と言えます。しかし従業員としては、とても働きやすい、"いい店"。なぜなら、従業員同士とても仲が良くて、一人でいる客がうるさいと感じるくらい、コミュニケーションの量も多いのですから。……こういう勘違い、なにも飲食店に限ったことではないのです。
●組織の風通しを良くすることで、パフォーマンスが向上?
最近、社内でのコミュニケーションの量を増やす必要がある、と感じている企業が少なくないようです。かつての日本の組織は「飲みニケーション」文化により、仕事以外でのコミュニケーションがとれ、言いたいことを包み隠さず言える意思疎通が図れる組織だったが、今はそれができていないと、声高に指摘する、ちょっと昔っぽい人もいます。
また、飲みに行く費用を企業が負担したり、強制的とも言える状況を仕組みとして作り出して、みんなを参加させたり、ランチタイムの交流を促進する策を用意したりと、皆さんある意味、必死です。
そういう行為を通して、職場内での関係性を構築していくことにより、今まで以上にチームワークができるようになる、風通しが良くなることで、仕事のパフォーマンスが向上する、という理屈です。…
差し込む日差しは、木を豊富に使ったナチュラルな雰囲気のインテリアにピッタリ。店員は明るく元気、そして、談笑しながら仕事に勤しんでいるので、チームワークよく見え、楽しそうでした。絵に描いたような素敵な場所での私の"早弁"は、残念ながら、期待とはまったく違うものとなってしまいました。
私がその雰囲気に馴染まなかった……のかどうかはともかく。開店はしていたけれど、ランチの準備はできていなかったようで、料理が出てくるまでに、ずいぶんと時間がかかってしまったのです。一方、店員どうしのおしゃべりは盛り上がり続けていました。系列店の人事の話や、退店したスタッフの恋愛事情、自分の就活のこと……トークのテーマは盛りだくさんで、皆口ばかり動いていて手は動かない印象、なにより、ポツンといる客のことなどおかまいなしです。
この飲食店は、客(私に限らず)から見れば眉をひそめてしまうような場所と言えます。しかし従業員としては、とても働きやすい、"いい店"。なぜなら、従業員同士とても仲が良くて、一人でいる客がうるさいと感じるくらい、コミュニケーションの量も多いのですから。……こういう勘違い、なにも飲食店に限ったことではないのです。
●組織の風通しを良くすることで、パフォーマンスが向上?
最近、社内でのコミュニケーションの量を増やす必要がある、と感じている企業が少なくないようです。かつての日本の組織は「飲みニケーション」文化により、仕事以外でのコミュニケーションがとれ、言いたいことを包み隠さず言える意思疎通が図れる組織だったが、今はそれができていないと、声高に指摘する、ちょっと昔っぽい人もいます。
また、飲みに行く費用を企業が負担したり、強制的とも言える状況を仕組みとして作り出して、みんなを参加させたり、ランチタイムの交流を促進する策を用意したりと、皆さんある意味、必死です。
そういう行為を通して、職場内での関係性を構築していくことにより、今まで以上にチームワークができるようになる、風通しが良くなることで、仕事のパフォーマンスが向上する、という理屈です。…
0 件のコメント:
コメントを投稿