NISAは、個人の資産づくり促進と、「貯蓄から投資へ」の流れを促すことによる経済の活性化を期待され、イギリスの「ISA」をお手本に導入されました。今現在NISAは好調で、2014年末までには815万件の口座開設の申し込み、投資金額は5兆3000億円を見込まれています。
さて、先日政府から「子ども版NISA創設」「非課税枠の拡充(200万円~300万円)※大人版」「非課税期間の延長」等のNISA拡充策の検討が発表されました。中でも「子ども版NISA」の創設が注目されています。子ども版NISAは0歳~18歳未満が対象。創設されると大人版NISAも現行20歳以上から18歳以上に引き下げられるため、日本に住んでいる人全員が対象者となります。口座開設数はますます増えそうです。
子ども版NISA、祖父母から孫への贈与にメリット日本は、他国と比べ預貯金で資産を保有する割合が非常に高くなっており、国内の家計が保有する金融資産1600兆円のうち半数以上を預貯金が占めています。また、高齢者世代に貯蓄が集中していて、現状ではNISA申込者数の半数以上は60代以上の余裕がある世代です。
そこで、子ども版NISAを創設することにより、贈与の一環としてお金に余裕のある祖父母世代が孫等の子供・若者世代の名義で口座を作り、これまで以上に投資が促されることが期待されています。
今、祖父母世代から孫等への贈与として「教育資金の一括贈与」が注目されており、平成27年12月31日までは、1500万円まで非課税となっています。ただし、この制度は、専用窓口を開設し、金融機関が領収書等をチェックした上で、教育資金と認められるものにしか使えません。また、教育資金として使い切れなかった分には贈与税が課税されるため、相続時に支払う相続税よりも高い税金を払わなくてはいけない、というデメリットがあります。
その他、年間110万円までの贈与に税金はかかりません。そのため単純に毎年110万円ずつ現金で渡したり、孫の口座に積み立てても贈与税はかかりません。「子ども版NISAの創設」は「この110万円のうち100万円をNISA口座に預けて投資しませんか?」という政府からの提案、と言えるかもしれません。…
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