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「アクトス」がんリスク否定=疫学結果、訴訟に影響も―武田薬品

2014年8月29日金曜日

 武田薬品工業は29日、一部でぼうこうがん発生との関係が指摘される同社の糖尿病治療薬「アクトス」について、専門機関による10年間の疫学研究の結果、統計学的に有意なぼうこうがんの発生リスクは認められなかったと発表した。同社は研究結果を日米欧など各国の規制当局に提出した。

 武田の主力薬「アクトス」をめぐっては、長期服用によってぼうこうがんの発症リスクが高まるとして、米国で約6000件の訴訟が起こされている。このうち、ルイジアナ州西部連邦裁判所の陪審団は今年4月、武田に対する約60億ドル(約6200億円)の損害賠償責任を認定。今回の疫学研究の結果は、これら一連の訴訟にも影響を及ぼしそうだ。研究を実施したのは、米ペンシルベニア大学など。 

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