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アルゼンチン国債交換は違法=米判事、法廷侮辱罪は適用せず

2014年8月22日金曜日

 【サンパウロ時事】アルゼンチンの債務返済問題を審理する米連邦地裁のトーマス・グリーサ判事は21日、アルゼンチン政府が債務減額に応じた債権者の国債を新たに発行する国債と交換し、返済を続けることを違法と判断した。9月末に国債の利払い期限が迫る政府にとっては、厳しい情勢となった。

 アルゼンチン政府は、国債利払いのための代行機関を、現在の米金融大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)から国営バンコ・ナシオンに変更する法案を議会に提出。米国法が適用される国債をアルゼンチン国内法に基づく新国債に交換し、債権者に利払いを続けることを計画している。

 アルゼンチン政府と対立する米ファンドは、新国債への交換は米ファンドへの全額返済を命じた米裁判所の命令に違反していると訴えていた。

 グリーサ判事は、国債交換による利払い継続を認めないとの判断を下す一方、アルゼンチン政府への法廷侮辱罪の適用は否定。話し合いによる問題解決を目指す考えを示した。 

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