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新手のFX詐欺登場? 怪しい商品の見わけかた

2014年6月3日火曜日

「いつかはゆかし」で一世を風靡したアブラハム社に対する金融庁からの業務停止命令が4月で解けた。これから先、どのようなビジネスを展開してくるか注目されるところだ。
ただ、今年1月には香港の投資仲介会社、アメジスト香港を原告とする名誉棄損裁判で敗訴。計130万円の支払い命令が東京地裁から下されたのに続き、3月には交通広告の業務委託を受けていた広告代理店と業務委託料を巡ってトラブルとなり、現在裁判が行われている。信頼を取り戻すには、相当の時間を必要とするだろう。
それにしても金融をネタにしたトラブルのネタはつきない。最近もFX(外国為替証拠金取引)を用いた、ちょっと怪しいスキームが登場している。
この商品は一言で言うと、「FXを用いて一任勘定運用を行うFX運用会社に資金を拠出して運用してもらうと同時に、そのFX運用会社のアフィリエイト代理店になる」というもの。通常、アフィリエイト代理店になったとしても、自分を介した第三者がそのFX運用会社の顧客にならなければ、自分に報酬は入らない。ところがこのスキームでは、アフィリエイト代理店になると同時に自分自身を顧客として紹介すれば報酬が入る。もちろん別の人を勧誘すれば、さらに多くの報酬が入るそうだ。
そこで、この会社が東京や大阪など数カ所で定期的に開催している説明会に参加した。話によれば、このスキームはFX会社のアフィリエイト広告料が原資になっているので、一定人数までは十分に報酬を支払えるという。しかし募集は1口10万円で1万口まで。その日の時点で8000口近く集まっており、定数に達したら締め切るという。
出資者を急き立てる時点ですでに怪しいが、その他報酬のしくみについて2時間半近くの説明を聞いたところ、やはり問題が多かった。
まず、出資するFX運用会社だが、成功報酬制を取っている。要は、儲けの一部が運用会社の報酬になるが、その率は儲けの40%と極めて高い。仮にこのFX運用会社に何ら怪しい点がなかったとしても、この運用報酬の高さだけで、運用先としては不適切ということになる。
また、アフィリエイト広告の対象は、このFX運用会社のほか、複数の海外FX会社が含まれているが、これらFX会社の信用力を調べても、関連する情報は一切開示されていなかった。
ちなみに、このマルチ商法的な展開をしている大もとの会社は、中南米の小国であるベリーズが本拠地だが、ウェブサイト上の住所はこの会社とは全く関係のない会社だった。

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