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脱GMSでダイエー再建の裏で イオンが描く首都圏攻略の成否

2014年6月12日木曜日

「イオンとダイエーは重複する領域がかなり多く、抜本的な整理が必要だ」

 5月28日、イオンの岡田元也社長は株主総会の席上、ダイエーの再建計画について明らかにした。昨年8月にイオンがダイエーを子会社化して9カ月。6期連続の最終赤字が続くダイエーの再建に、イオンがようやく重い腰を上げる。

 ダイエー再建策の柱は二つ。まずはエリアの集中だ。

 店舗の9割がある首都圏と京阪神に経営資源を集中。北海道や九州の店舗については、グループ他社との統合を視野に入れる。

 さらに事業の集中も図る構え。かつて総合スーパー(GMS)の"雄"だったダイエーも、いまや売上高の7割が食品事業。そこで、脱GMSを図り、"食品スーパー"へ業態転換する方針だ。

「ダイエーは食に特化し、首都圏と京阪神におけるナンバーワンの"総合食品小売業"を目指す」(岡田社長)というわけだ。

 実は、こうしたダイエー再建策の裏に、イオンが経営方針の一つとして掲げる「大都市シフト」戦略がある。

 首都圏ではコンビニエンスストアやドラッグストアなど、異業種との競争が熾烈になっている。また、消費者の価格志向に応えるためにはプライベートブランド(PB)商品の開発などが必須だが、それも体力勝負となっている。

 そこでイオンは、首都圏でドミナント戦略を進め、物流などの効率化を図る一方、PB「トップバリュ」の売り上げ拡大を図りたいとの狙いがあるのだ。

 そのため、昨年4月にはJ.フロント リテイリング傘下のピーコックストアを買収し、8月にダイエーを子会社化。今年5月にはマックスバリュ関東、マルエツ、カスミの3社の経営統合も発表した。

 2015年3月に共同持ち株会社の首都圏SM連合を設立し、イオンが約7割、丸紅が約3割を出資する特定目的会社が、株式の過半数を取得し子会社化する方針だ。

 こうした戦略により、首都圏におけるイオンの売上高は約1兆5000億円。これは、食品スーパー最大手、ライフコーポレーションの実に3倍近い大きさである。

グループ集約が課題

 だが、イオンが今後、どこまでグループ再編に切り込めるかは不透明だ。

 これまでイオンは、買収した企業の自主性を重んじる"緩やかな連携"戦略でグループ統治を図ってきた。首都圏SM連合にしても、共同持ち株会社というスキームにしたのは、「自主自立を維持するため」(上田真・マルエツ社長)だ。

 しかしイオンの元幹部は、「マルエツとカスミは水と油。

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