昨年12月20日付東洋経済オンライン記事によれば、業績予想の下方修正を招いた深刻な売り上げ不振の理由について、日本マクドナルドホールディングスの今村朗執行役員は「メニューがお客様の期待に応えられなかった」と語っている。
同記事は「8月に事業会社のトップが原田泳幸氏からサラ・カサノバ氏に替わり、新たな取り組みを進めてきたが、目に見える効果が表われるには、まだ時間がかかりそうだ」として、「新社長の下で、マクドナルドはどう進化していくのか。その一端は、12月25日に予定されている新年度のメニュー発表で明らかになるかもしれない」とまとめている。
その25日、マクドナルドは1月7日からキャンペーン「アメリカン ヴィンテージ」を開始すると発表。シカゴスタイルのソースにマッシュポテトを合わせ、ステーキプレートをイメージした「ダイナー ダブルビーフ」をはじめ、1月下旬まで随時、新バーガーの期間限定販売を実施した。
Twitterの反応を見ると、期間中に販売されるサイドメニュー「クラシックフライ チーズ」への期待が高そうだが、新バーガーはいずれも単品で400円前後という高めの価格設定。「この値段がマックというイメージが定着しちゃうと、値段のわりに味はそうでもないという認識になって、本格的にマズイと思うけどね」「今までのメニューの各部位を寄せ集めて生み出したような適当な新バーガーはリリースを控えて、週替わりか曜日替わりでフィレオフィッシュとかダブルチーズバーガーとかナゲット100円みたいなことをするだけでもだいぶマシになると思うなあ」など、厳しい意見も散見された。来年に向けては、朝食メニューの充実やヘルシーメニューの強化も発表されているが、ネット上では「安さ」と、その中での「品質の向上」を訴える声が大きいようだ。
●効率優先が招いた、顧客体験の質の低下ビジネスラボ代表取締役の大西宏氏は昨年12月23日、自身のブログで「もはやハンバーガーやサイドメニューのバリエーションだけでは厳しいのではないでしょうか」と語っている。…
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