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<消費増税>負けない節約術とは ボーナスの半分、貯蓄

2014年1月24日金曜日

 「節約した方がいいのかもしれない」。そう思っている人は多いはず。この1年、アベノミクス効果か消費支出は増えつつある。それでも、4月からの消費税8%に私たちの家計は耐えられるのか。家計簿が続かず「どこを削れば……」と不安な人にもできる節約術を専門家に聞いた。【田村彰子

 ◇年1回の「決算」お勧め/支払いの財布を一つに/生活費は月収の範囲で

 「消費税で受ける打撃は、年収別ではなく月に使っている金額で考えるべきだ」と言うのは、7000人の貯金ゼロ家計を再生させたファイナンシャルプランナー(FP)の横山光昭さんだ。横山さんの試算では、家計のうち消費税がかかるものは3分の2ぐらい。月30万円消費する家庭での3%アップ分は6000円だ。「一つのことをやめて6000円を捻出するのは大変ですが、少しずつ積み重ねるとあっという間ですよ」と話す。まずは家計から住宅ローンや保険料、学費など消費税のかからないものを除き、およその増税額を知ることから始めるといい。「家計に問題のある人は、何にどれぐらい使っているか分かっていないことが多いですね」

 3000件超の相談実績を持つ生活設計塾クルーのFP、深田晶恵さんも「この機会に、家計の現状を把握してみることが大切」と勧める。それにはやっぱり家計簿なのか。「家計簿をきちんとつけられる人はおそらく2割もいない。それよりも支出の目標額を決めるために、だまされたと思って年1度の決算を」と深田さん。

 深田さんの勧める「決算」は、まず通帳とクレジットカードの明細を用意して、次の9項目の支出を調べる。(1)生活費A(通信費や公共料金の口座引き落とし分)(2)生活費B(食料費、日用品のために口座から下ろした分)(3)住居費(住宅ローンや家賃、管理費・修繕積立金、固定資産税)(4)生命保険料(5)子ども費(子ども別に集計)(6)夫の小遣い(決まった額以外の臨時支出も)(7)妻の小遣い(8)その他の支出(帰省費や交際費)(9)その年だけの特別支出(家電買い替え費や旅行)−−で、項目ごとに月々の額、固定資産税など年数回支払う分の額、年間総額を算出すれば、どの支出が突出しているかといった家計の問題点が把握できる。さらに世帯収入額から差し引けば、月々や年間の貯蓄可能額が分かる。

 「この決算方式なら半日でできますが、計算してみて貯蓄に回せるお金が残らずショックを受ける人がいます。

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