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<JPX>東証の夜間取引検討 年内めどに結論

2014年1月19日日曜日

 日本取引所グループ(JPX)は月内にも、株式の夜間取引の是非を検討する研究会を設ける。サラリーマンなど昼間の取引に参加しにくい個人投資家にとっては便利だが、大手証券などは「コストがかかる」として消極的だ。研究会は有識者や証券会社幹部などで構成。研究会の意見を踏まえ、JPXは年内をめどに結論を出す。

 斉藤惇最高経営責任者(CEO)が毎日新聞などとのインタビューで「夜間取引が始まると、市場が終わる午後3時以降も取引できるようになり、利便性が向上する」と前向きな姿勢を示した。インターネット専業の松井証券が東証に要望書を出すなどの動きもある。

 ただ、証券会社は新規投資が必要になり、「システム対応などが大変」(大和証券グループ本社の日比野隆司社長)などの慎重論が根強い。「夜間は売買が少ないため、価格が操作されやすい」(斉藤氏)との懸念もあり、世界の主要市場でも夜間取引は行われていないという。

 現在でも、投資家からの注文を取引所に通さず、証券会社のシステムの中で売買を成立させる「私設取引システム」(PTS)で夜間取引ができるが、参加者が少ないため売買が成立しないこともある。【山口知

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