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サイボーグ型や人工知能を持つものなど 介護ロボット市場、拡大中

2014年1月18日土曜日

 介護ロボット市場は規模が小さいものの、将来有望な成長分野。最近ではサイボーグ型や人工知能を持つロボットも登場した。

 矢野経済研究所は7日、介護ロボット市場に関する調査結果を発表した。調査対象となったのは、介護ロボットメーカー、販売会社、研究機関など。調査期間は2013年10月から12月にかけて。調査における介護ロボットは、非産業用のロボットの中で、介護福祉機器ロボットとして主に高齢者の介護目的(排泄支援、食事支援、移乗支援、歩行支援、見守り支援など)に使用されるものを指している。

 発表によると、2012年度の介護ロボット市場規模(メーカ出荷金額ベース)は前年度比37.1%増の1億7,000万円に拡大し、2013年度は前年度比25.3%増の2億1,300万円と予想されている。今後は要介護認定者の増加や介護保険適用製品の増加、国による普及のための支援などが見込まれることから、2015年度には23億円、そして、2020年度には349億8,000万円まで拡大する見込み。介護ロボット市場の規模はまだ小さいが、将来有望なマーケットになりそうだ。

 現在販売やレンタルがされている介護ロボットには、さまざまなタイプがある。

 自立歩行支援やリハビリなどに使われる介護ロボットには、CYBERDYNE(サイバーダイン)株式会社のサイボーグ型ロボット「ロボットスーツHAL 福祉用」がある。下肢に障がいのある人や、脚力が弱くなった人の筋力の代わりとなり、装着者の動作や歩行をアシストする。「ロボットスーツHAL 福祉用」の6カ月のレンタル費用は、単脚タイプが月額13万9,000円、両脚タイプが18万8,000円で、別途初期導入費用が必要になる。


ロボットスーツHAL 福祉用より
http://www.cyberdyne.jp/customer/index.html


 癒しや認知症のケアなどに活躍するのが、株式会社知能システムの「パロ」。かわいらしいタテゴトアザラシの赤ちゃんの姿をしており、多数のセンサーや人工知能の働きによって抱きかかえると喜んだりするなど、人を和ませ癒してくれる。世界でもっともセラピー効果があるロボットとして、ギネスブック(2002年)にも認定されている。価格は35万円。


http://paro.jp/


 コミュニケーションツールとして活躍しているのが、富士ソフト株式会社の自律型コミュニケーションロボット「パルロ」。

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