【ロンドン時事】トルコ中央銀行は28日開催した臨時の金融政策委員会で、主要政策金利である1週間物レポ金利を現行の4.5%から10%へ引き上げた。通貨リラの下落に歯止めがかからない中、異例の大幅利上げに踏み切ることで、通貨防衛の姿勢を鮮明にした。
米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和縮小を開始する中、アルゼンチン・ペソが先週急落。トルコなど大幅な経常赤字を抱える他の新興国通貨も軒並み大きく下落し、金融市場の動揺が広がっていた。中でもトルコ・リラは過去最安値を更新し続け、南アフリカ・ランドやロシア・ルーブルといった他の新興国通貨も大幅に下げる展開になっていた。
トルコ中銀は政策金利の上限である翌日物貸出金利を現行の7.75%から12%、下限の翌日物借入金利も3.5%から8.0%へそれぞれ引き上げた。
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