「人種差別だ」との抗議から、再編集版に差し替えざるを得なかったANAのCM騒動がようやく収束したかと思ったら、今度はキリンの缶チューハイ「本搾り」のCMが放送中止になった。
〈大事なことはひっくりカエルこと。一度ひっくり返ればわかるよ、タ・カ・オ〉
〈一緒に想像しよう、ひっくり返る缶の中。果汁が躍ってるねえ〉
タキシードを着たカエルのキャラクターが俳優の大沢たかおにずうずうしく話しかける内容。何度見てもフツーのお酒のCMだが、アルコール問題を扱う団体は、このカエルが未成年者の関心を引き飲酒に誘導しかねないとクレームをつけた。
〈未成年にアピールするキャラクターやタレントをお酒のキャラクターに起用してはいけない〉という、酒類業界の"自主規制"に抵触する可能性もあるという。
キリンは続編のCM放送も中止。億単位のギャラや制作費をドブに捨てたらしいから気の毒だが、余波は思わぬところに広がっている。
「本搾り」のカエルがNGなら、地方活性化のための「ゆるキャラ」を使った日本酒や焼酎まで販売できなくなるのではと、懸念されているのだ。
■NGなら地方には大打撃
「群馬県には、ご当地ゆるキャラ〈ぐんまちゃん〉をあしらったカップ酒がありますし、愛媛県今治市のあるカップ酒も〈バリィさん〉をキャラクターに使っています。著作権使用料がタダのくまモンなんて、全国あちこちで酒のキャラクターに使われていますよ」(フードジャーナリスト)
ちなみに、「くまモン 酒」でネット検索すると、くまモンラベルの日本酒や焼酎がズラリ。中には、女子高生が思わず「カワイイ!」と叫びそうなデザインのボトルもある。テレビCMこそ放送していないが、〈未成年者の関心を引き飲酒に誘導しかねない〉と言われれば……答えに困るかもしれない。ただ、これらが販売できなくなれば、地方には間違いなく大打撃だ。
ある自治体の担当者が困惑気味にこう言った。
「クレームがきたら、あくまで飲酒可能な二十歳以上のための商品だと説明し、理解してもらうしかないです」
火の粉が地方に飛ばないことを祈るばかりだ。
ゲンダイネットはこちら
〈大事なことはひっくりカエルこと。一度ひっくり返ればわかるよ、タ・カ・オ〉
〈一緒に想像しよう、ひっくり返る缶の中。果汁が躍ってるねえ〉
タキシードを着たカエルのキャラクターが俳優の大沢たかおにずうずうしく話しかける内容。何度見てもフツーのお酒のCMだが、アルコール問題を扱う団体は、このカエルが未成年者の関心を引き飲酒に誘導しかねないとクレームをつけた。
〈未成年にアピールするキャラクターやタレントをお酒のキャラクターに起用してはいけない〉という、酒類業界の"自主規制"に抵触する可能性もあるという。
キリンは続編のCM放送も中止。億単位のギャラや制作費をドブに捨てたらしいから気の毒だが、余波は思わぬところに広がっている。
「本搾り」のカエルがNGなら、地方活性化のための「ゆるキャラ」を使った日本酒や焼酎まで販売できなくなるのではと、懸念されているのだ。
■NGなら地方には大打撃
「群馬県には、ご当地ゆるキャラ〈ぐんまちゃん〉をあしらったカップ酒がありますし、愛媛県今治市のあるカップ酒も〈バリィさん〉をキャラクターに使っています。著作権使用料がタダのくまモンなんて、全国あちこちで酒のキャラクターに使われていますよ」(フードジャーナリスト)
ちなみに、「くまモン 酒」でネット検索すると、くまモンラベルの日本酒や焼酎がズラリ。中には、女子高生が思わず「カワイイ!」と叫びそうなデザインのボトルもある。テレビCMこそ放送していないが、〈未成年者の関心を引き飲酒に誘導しかねない〉と言われれば……答えに困るかもしれない。ただ、これらが販売できなくなれば、地方には間違いなく大打撃だ。
ある自治体の担当者が困惑気味にこう言った。
「クレームがきたら、あくまで飲酒可能な二十歳以上のための商品だと説明し、理解してもらうしかないです」
火の粉が地方に飛ばないことを祈るばかりだ。
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