トヨタ、最高益更新へ＝営業益２兆３０００億円超に―今期

　トヨタ自動車の本業のもうけを示す連結営業利益がリーマン・ショック前の２００８年３月期（２兆２７０３億円）を上回り、過去最高を記録する見通しであることが３０日、分かった。北米や中国を中心に販売台数を伸ばしたほか、想定以上の円安で利益が押し上げられ、１４年３月期は２兆３０００億円を上回る見込みだ。

　１３年（暦年）のグループ世界販売は１０００万台の大台にあと一歩と迫る９９８万台まで拡大。１４年３月期の世界販売は従来予想の１０１０万台達成の可能性が高い。

　またトヨタは、リーマン・ショック後にさらに徹底させた「カイゼン」活動で、為替相場が１ドル＝７９円でも利益が出るまでに原価低減を進めてきた。同社にとって１円の円安は、対ドルで年４００億円、対ユーロで４０億円の増益要因。当初の営業利益予想は１兆８０００億円だったが、円安による海外販売の改善で２兆２０００億円に上方修正している。