特徴はコストパフォーマンスのよさにある。月額105円を支払えば、通話料金が携帯電話には1分18.9円、固定電話には3分8.4円と格安で済む。
例えば、NTTドコモのスマホなら普通、通話に1分42円かかるが、このアプリを利用して電話すれば固定電話向けでは3分弱で、携帯電話でも5分で元が取れる。ケイオプが関西で展開する光回線サービス「eo(イオ)光」の加入者であれば、家族まで含めて月額料金が無料となる。もちろん、アプリ同士の通話はただである。
つまり、スマホでの通話が多い人ならお得になる公算が大きい。光回線を利用した固定電話サービスも提供していただけあって、無料通話アプリ「LINE」などと比べると通話品質は高い。
ケイオプの通話アプリ参入は、NTTへの対抗軸として、価格競争を促す可能性を秘めている。
法人需要取り込みに着目関西の光回線市場では一足先に、それが起こった。
関電の通信設備を買い上げたケイオプは、2001年から光回線のサービスを開始。格安料金プランやテレビCMが奏功し、契約件数は右肩上がりに増加、現在約140万件に達している。近畿圏のブロードバンド市場では、「フレッツ光」を展開するNTT西日本に次ぐ、20%のシェアを誇る。
独占を謳歌してきたNTT西もケイオプに引きずられて価格競争に突入、この夏も2割程度の大幅な値下げを実施するなど割引を繰り返している。これに対し、ケイオプも「業界最安値のブランドを守る」(藤野隆雄・ケイオプ社長)と対抗、9月2日には「3カ月無料」という異例の割引策を打ち出すなど一歩も引かない構えだ。
同様の競争は、スマホの通話市場でも展開されるであろう。"戦場"となるのは、NTTグループだけで関連収入がそれぞれ2兆円弱に上る携帯電話と固定電話の巨大市場。スマホの普及で携帯電話料金の負担が増している中、節約ニーズは高いはずだ。
特に着目すべきは法人需要。実際、NTTコミュニケーションズの「050 plus(プラス)」は、この2年間で180万ダウンロードを突破。好調の要因の一つとして、「050」の電話番号を取得できるため、法人用途にも対応できることがある。…
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