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<景気判断>2カ月ぶり上方修正へ 9月月例報告で

2013年9月10日火曜日

 内閣府が13日に発表する9月の月例経済報告で、景気の基調判断を2カ月ぶりに上方修正する見通しであることが9日わかった。7、8月の基調判断は「着実に持ち直しており、自律的回復に向けた動きもみられる」だった。日銀は5日に景気判断を「緩やかに回復しつつある」から「緩やかに回復している」に引き上げており、9月の月例経済報告も上方修正されれば、安倍晋三首相が10月初めに最終判断する消費増税の是非に影響を与える可能性もある。

 月例経済報告は、景気に関する政府の公式見解を示す報告書で毎月公表される。4〜6月期の国内総生産(GDP)改定値が日本経済の着実な改善を示す内容だったことや最近の経済動向などを踏まえ、基調判断を上方修正する方針を固めた。

 安倍首相が最優先課題に掲げるデフレ脱却については、8月の月例経済報告が「デフレ状況ではなくなりつつある」と指摘し、7月の「デフレ状況は緩和しつつある」から判断を引き上げている。9月の月例経済報告は物価動向については8月の判断を据え置く方針だ。【田口雅士

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