関西電力美浜原発1〜3号機(福井県美浜町)の原子炉建屋直下に活断層があると指摘されている問題で、原子力規制委員会の専門家調査団は7日、現地調査を始めた。調査は2日間行われ、活断層と判断されれば廃炉は避けられない見通し。
規制委や関電によると、調査対象の破砕帯(断層)は敷地内に9本あり、うち6本は1〜3号機の原子炉建屋下を通っている。原子炉などの下に活断層があると、地震で動いた場合に破損する恐れがあるため、原発の規制基準は重要施設の建設を認めていない。関電は敷地内に活断層はないと主張している。
また、美浜原発の東約1キロには長さ15キロの活断層「白木―丹生断層」が南北に走っており、敷地内の破砕帯と連動する可能性が指摘されている。この活断層は、美浜原発の北にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(同県敦賀市)の調査でもポイントの一つになっている。規制委は統一的な見解を示す必要があるとして、美浜原発の調査団を、もんじゅの調査団とほぼ同じメンバーにした。
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