コンビニ大手のローソンが、有機農法野菜の販売を関東圏の約1000店舗で2014年にも始めることが29日、分かった。玉塚元一最高執行責任者が時事通信とのインタビューで明らかにした。玉塚氏は「『健康と言えばローソン』と言われる地位を築きたい」と述べ、「健康」を軸に店舗展開を強化する方針を表明した。
有機野菜は、ローソンが3分の1超出資する野菜宅配大手「大地を守る会」(千葉市)から調達する。現在は一部店舗で実験的に行っている有機野菜や加工食品の店頭販売について、玉塚氏は「まず関東圏内から始め、近畿や中部地方でも検討する」と本格展開に移行する方針を示した。宅配事業が主力の同会にとっては、販路の拡大につながる。
ローソンは、消費者の健康志向の高まりを踏まえ、ミネラル分の豊富な土壌で育てる野菜を、サラダや調理に使いやすいカットした状態で販売。小麦の外皮の部分で糖質が少ない「ブラン(ふすま)」を使った食品では、パンの販売に続き「ブラン麺」の開発を進めている。
健康食材の今後の需要について玉塚氏は、調理済み食品を自宅などで食べる「中食(なかしょく)」の3割を占めるようになると指摘。「低糖質や減塩、カロリーの抑制などさまざまな領域でチャレンジしていきたい」と語った。
0 件のコメント:
コメントを投稿