12月17日の夜、マネックス証券のセミナー「松本大 新刊出版記念セミナー『いざ!米国株投資へ!』~2014 年の投資はコレだ!~」が東京・中央区の東京スクエアガーデンで開催された。「今、米国株は買い時なのか」「米国株投資の魅力はどこにあるのか」が、存分に語られた。
マネックス証券社長CEOの松本大氏はセミナー冒頭の挨拶で米国株の魅力について次のように語った。
「米国マーケットは、株式市場の本場であり、企業には株主重視の姿勢が昔から根づいている。日本で大企業といえば旧来の有名企業ばかりだが、米国ではたったの5、6年で急成長し、トヨタ自動車よりも時価総額が大きくなった企業もいくつかある。それこそ米国株投資の醍醐味だ」。
マネックス証券は、2011年に米国のトレードステーション社を買収しており、米国株の取引に関して、手数料や銘柄数で他社と比べても強みがある(11月21日の記事参照)。また、12月16日(月)約定分からは、大手ネット証券としてはいち早く米国株を特定口座の対象としており、確定申告の手間が軽減されるなど、便利さが向上している。
いまの米国株はバブルなのか?マネックス証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏は、「米国株マーケット展望」について語った。
「現在、米国株は最高値圏にあり、バブルが起きていないか、心配する人は多い。だが、それほどそれほど心配する必要はない。理由は、企業業績(EPS=1株あたりの利益)の成長だ。10年前と比べEPSは2倍だ。株価が2倍になったとしても割高とは言えない」。
株価と金利、業績の関係株価を考える場合に、広木氏が注目するのが、「株価=業績/金利」という式だ。2013年、米国株の指標「S&P500指数」は、EPS(1株あたり利益)の上昇率を上回って上昇している。業績より上回った理由は、「金利が低下していたからだ」と広木氏は説明する。
上記の式にあてはめれば、金利が下がれば株価が上がることを意味している。2013年の株価上昇は、米国の金融緩和継続により起きたと考えられる。
FRBは量的緩和政策により、毎月850億ドルもの債券などをマーケットから買い取り、市中に資金をじゃぶじゃぶに提供してきた。この水道の蛇口がいつ締められるのか。量的緩和縮小(テーパリング)の時期について、アメリカだけでなく、世界中のマーケット関係者が注目してきた。折しも12月18日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)において、テーパリングが来年1月から実施されることが示された。…
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