関西電力が、運転開始から40年以上経過している美浜原発1、2号機(福井県美浜町)について、廃炉を含めた検討をしていることが5日、分かった。原発を40年以上運転させる場合、原発の劣化状況を把握するための特別点検が必要。安全対策などの審査対応のためコストが一段と増え、運転しても採算が悪化することを懸念したもようだ。
関電が廃炉を決めれば、老朽化に伴う廃炉は、中部電力の浜岡原発1、2号機(静岡県御前崎市)以来となる。
関電の美浜1号機は1970年、2号機は72年に運転を始めた。運転期間が40年以上の原発を20年延長する場合、特別点検を実施した上で2015年7月までに原子力規制委員会に申請する必要がある。
関電の八木誠社長は「特別点検を行わないことは、廃炉を意味する」と説明している。運転後の採算性や廃炉に対する政府の支援措置なども視野に、年内にも最終判断する方針だ。
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