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【社員の資格取得】なぜ、丸紅や帝人は奨励し、サイバーエージェントは奨励しないのか

2014年9月11日木曜日

■上司・人事部が評価する資格は何か

「どんな資格を取れば、会社から評価されるのだろう」

「それ以前に、会社は資格そのものを評価しているのだろうか」
サラリーマンが資格を取得するのは容易ではありません。仕事をしながら、自分の時間を削り、勉強や準備をしなければならないからです。これは学生も同じ。いわゆるダブルスクールとして、大学と専門学校とで並行して勉強するのは、やはり大変なことです。
資格に関する書籍や雑誌記事、ウェブ記事、さらにテレビCMや新聞広告などは、頻繁に見かけます。資格の発行体が、積極的な情報発信をしているからです。
その一方で、会社がどんな資格を評価するのかといった情報そのものは、ほとんど見かけません。
あなたが仮にサラリーマンなら、冒頭のような疑念を抱いているのかもしれません。また、学生ならば、就職に有利となる資格が本当にあるのかどうか、知っておいて損はありません。
そこで、筆者とプレジデント社書籍部は2013年度から14年度にかけて、メガバンクや大手家電メーカー、飲料品メーカーなど主に大手企業を対象とした独自のアンケート調査を実施しました(200社以上に郵送し、計54社より回答を得た。文末に、回答いただいた企業名を記載)。
質問したのは、「社員に資格奨励しているか」「資格給を設けているか」「どういう資格の取得を社員に勧めているか」「昇進昇格においては、有利になる資格は何か」など。
今回より7回にわたりその集計結果と分析をお届けします(文末に「資格」分類の資料も添付しました)。
あなたにとっての「得な資格」と「損な資格」とを判断する材料にしていただければ、幸いです。
■資格奨励・支援をする企業の傾向
ではまず、【Q1】の結果から見てみましょう。

【Q1】貴社では社員の資格取得を奨励していますか。

a:はい b:いいえ
ここで「a:はい」と回答したのは丸紅や帝人、大和ハウス工業、三菱東京UFJ銀行など47社。回答企業54社の87%に及びました。
逆に「b:いいえ」と回答したのは、富士ゼロックスやサイバーエージェントなど7社。残りの13%でした。

【Q2】貴社では社員が資格を取るための支援を行っていますか。

a:はい b:いいえ
ここは「a:はい」47社、「b:いいえ」7社となり、数字上は【Q1】と同じで、社員をサポートする会社が9割近くに達します。ただし、「資格取得を奨励している」ものの「支援」をしていない会社が1社、逆に「奨励」はしていないのに、「支援」をしている会社が1社ありました。

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