【ニューヨーク時事】2010年に発生したメキシコ湾原油流出事故をめぐり米政府が事故の責任を追及していた訴訟で、米ルイジアナ州の連邦地方裁判所は4日、事故の発生は、海底油田の操業を行っていた英石油大手BPによる「重大な過失の結果だ」とする判決を下した。
米メディアによると、BPは今後、水質汚染防止法に基づき最大180億ドル(約1兆9000億円)の民事上の罰金が科される可能性があるという。
地裁は同日の判決で、BPの過失責任について「時間と費用を節約するため、掘削施設が不安定だという兆候を繰り返し無視してきた」と指摘した。流出事故の責任の割合に関しては、BPが67%、掘削施設を保有していたスイスの掘削大手トランスオーシャンが30%、掘削施設の工事を請け負った米ハリバートンが3%と認定した。来年1月以降、具体的な罰金額などについて審理を進める予定。
これに対し、BPは同日発表した声明で、「重過失とした判決は証拠の裏付けがない」と強調。地裁判決を不服として上級裁判所に控訴する方針を明らかにした。
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