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<損保ジャパン>フィリピン初、台風来たら保険金 8月発売

2014年7月11日金曜日

 損害保険大手の損保ジャパンは8月1日、フィリピン南部のミンダナオ島でバナナ農園の台風被害を補償する保険商品を発売する。台風があらかじめ定めたエリアを通過した場合、被害の規模にかかわらず、事前に決めた保険金を迅速に支払う仕組み。同国の保険業界では初めて。

 同社が日本でこれまでに開発・販売した天候デリバティブ(金融派生商品)のノウハウを応用した。天候デリバティブは、企業が異常気象による収益の変動を抑えるための商品で、あらかじめ契約料を払うと、気温や降水量などが契約時に決めた条件に合致した場合、お金が支払われる。通常の損害保険と異なり、被害の査定が不要で早くお金を受け取れる。日本では、悪天候の影響を受けやすいテーマパークや冷夏で売り上げが落ちる飲料メーカーなどに広く利用されている。

 フィリピンで発売する商品は、台風が通過するエリアに応じて保険金を決めておき、被害の大きさにかかわりなく、台風がそのエリアを通過すれば保険金が支払われる。損害額調査が不要なため、短時間で保険金が下りる。ただ被害が出ても台風がエリアを外れていれば保険金は支払われない。

 ミンダナオ島は過去60年余りで台風上陸が十数件にとどまるが、2011、12年と2年連続で上陸。バナナは強風に弱いため打撃が大きく、12年は作付面積全体の約4分の1が被害を受け、被害額は約160億円に達した。

 フィリピンは世界3位のバナナ生産国で、ミンダナオ島はフィリピン全土の約8割を占める生産地。損保ジャパンは「将来はパイナップル農園などにも広げ、フィリピン全土へ販売を拡大したい」としている。【朝日弘行

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