◇塗装の工夫が人気の秘密
日本に伝わる昔ながらの遊び「けん玉」が世界では今、「KENDAMA」として脚光を浴びている。欧米では、ヒップホップダンスやスケートボードのような路上パフォーマンスの一種として浮上。欧米パフォーマーから「格好良いアイテム」と人気のけん玉を作っているのが、山形県長井市の田んぼの中にある小さな工場「山形工房」だ。
社長の梅津雄治さん(28)は6年ほど前、インターネットで米国人パフォーマーのアクロバティックな技を見て、パフォーマンスやジャグリング用品としてのけん玉の新たな可能性を確信。米国輸出に向けて取り組み始めた。2011年には、厳しいことで知られる米国の安全基準試験に合格。高品質の証しである、はがれにくい塗装と寸法の正確さは、同社の自慢だ。
工場では職人10人が多様なけん玉を手作りする。競技用の古風なものも多いが、海外市場向けは「パフォーマンス重視」(梅津さん)。日本人になじみ深い赤や白い玉ではなく、メタリック塗装に干支(えと)をあしらった「干支けん玉」や、ピンクに桜の花びらが舞う「さくらピンク」など和テイストの製品も取りそろえる。
玉を難易度の高い位置にそっと乗せる日本の競技とは異なり、パフォーマンスは派手に玉を回して、ピタッと止めることが求められる。塗装は競技用に比べ、しっとりした肌触りで滑りにくい。塗装の工夫が静と動のメリハリをつけ、人気を集める理由だ。
米国では22〜40ドル(約2230〜4060円)で販売。世界市場に出回る中国製(約22ドル)に比べて少し高いが、「技を決めやすい」と高評価で、米国を中心に世界15カ国に販売網を広げている。
輸出先や販売量は「明らかにすると類似商品が出回ったりして競争が激化する」(梅津さん)ため企業秘密。今後は、パフォーマンスけん玉の技を積極的に紹介しながら、アジア市場への浸透を図る。【前田洋平】
◇ネットで支持集める
けん玉が世界で注目されたのは2006年ごろ、インターネットの動画サイトで、米国や日本の若者がアクロバティックな技を配信して、欧米の若者から支持を集めたことがきっかけという。日本けん玉協会によると、ハワイでは子供が技を競い合って、勝者が敗者のけん玉をもらう遊びが社会問題化し、持ち込み禁止の学校も出た。日本では若者に加えて、「孫に教えたい」などと高齢者にも人気がある。
日本に伝わる昔ながらの遊び「けん玉」が世界では今、「KENDAMA」として脚光を浴びている。欧米では、ヒップホップダンスやスケートボードのような路上パフォーマンスの一種として浮上。欧米パフォーマーから「格好良いアイテム」と人気のけん玉を作っているのが、山形県長井市の田んぼの中にある小さな工場「山形工房」だ。
社長の梅津雄治さん(28)は6年ほど前、インターネットで米国人パフォーマーのアクロバティックな技を見て、パフォーマンスやジャグリング用品としてのけん玉の新たな可能性を確信。米国輸出に向けて取り組み始めた。2011年には、厳しいことで知られる米国の安全基準試験に合格。高品質の証しである、はがれにくい塗装と寸法の正確さは、同社の自慢だ。
工場では職人10人が多様なけん玉を手作りする。競技用の古風なものも多いが、海外市場向けは「パフォーマンス重視」(梅津さん)。日本人になじみ深い赤や白い玉ではなく、メタリック塗装に干支(えと)をあしらった「干支けん玉」や、ピンクに桜の花びらが舞う「さくらピンク」など和テイストの製品も取りそろえる。
玉を難易度の高い位置にそっと乗せる日本の競技とは異なり、パフォーマンスは派手に玉を回して、ピタッと止めることが求められる。塗装は競技用に比べ、しっとりした肌触りで滑りにくい。塗装の工夫が静と動のメリハリをつけ、人気を集める理由だ。
米国では22〜40ドル(約2230〜4060円)で販売。世界市場に出回る中国製(約22ドル)に比べて少し高いが、「技を決めやすい」と高評価で、米国を中心に世界15カ国に販売網を広げている。
輸出先や販売量は「明らかにすると類似商品が出回ったりして競争が激化する」(梅津さん)ため企業秘密。今後は、パフォーマンスけん玉の技を積極的に紹介しながら、アジア市場への浸透を図る。【前田洋平】
◇ネットで支持集める
けん玉が世界で注目されたのは2006年ごろ、インターネットの動画サイトで、米国や日本の若者がアクロバティックな技を配信して、欧米の若者から支持を集めたことがきっかけという。日本けん玉協会によると、ハワイでは子供が技を競い合って、勝者が敗者のけん玉をもらう遊びが社会問題化し、持ち込み禁止の学校も出た。日本では若者に加えて、「孫に教えたい」などと高齢者にも人気がある。
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