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フィアット、業界再編の核に=米事業に魅力、欧州2社が関心か

2014年7月25日金曜日

 【ニューヨーク時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は24日、米欧自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)が合併の可能性について協議したと報じた。FCA傘下のクライスラーは、米市場で高い存在感を誇っており、欧州勢にとっては垂涎(すいぜん)の的。FCAが今後の業界再編の核となる可能性がある。

 FCAをめぐっては先週、独フォルクスワーゲン(VW)が買収についてフィアット創業家などと協議していると報じられたばかり。FCAのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は「生き残りには規模が必要」というのが持論で、スズキやマツダにも秋波を送ったことがある。世界7位のFCAが他の欧州メーカーと組めば、トヨタ自動車などの上位グループに加われる。

 一方、VWは米国で苦戦しているほか、プジョーは1990年代初めに同市場から撤退しており、FCAとの合併は世界戦略上、意義が大きい。世界的に知名度の高いクライスラーのスポーツ用多目的車(SUV)「ジープ」ブランドも魅力的だ。FCAはいずれの報道にも否定的だとされるが、今後もライバルから熱い視線を送られそうだ。 

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