原子力規制委員会は、再稼働に向けて安全審査中の電力4社の6原発10基について、29項目に分類した審査の着手状況をまとめた。7月の審査開始から約3カ月たつが、必要な説明資料の提出に各社が手間取っている影響で、審査が最も進む四国電力伊方3号機(愛媛県)でも、項目別では着手は3割程度にとどまる。規制委は審査を加速化するため、16日の審査会合で4社に資料提出や説明の時期を示すよう求めている。
着手は、北海道電力泊3号機(北海道)が最も多く11項目(38%)。次いで、伊方3号機10項目(34%)▽九州電力川内1、2号機(鹿児島県)9項目(31%)▽九電玄海3、4号機(佐賀県)8項目(28%)−−だった。泊3号機は着手項目は多いが、地震の揺れを増幅させる地下構造がある疑いが残るとして規制委から追加解析を指示されるなど、伊方に比べて審査は遅れている。
一方、9月に審査が再開された関西電力大飯3、4号機と高浜3、4号機(いずれも福井県)はそれぞれ4項目(14%)、3項目(10%)と出遅れぎみだ。
安全審査は半年程度とされるが、資料提出が遅れる原発ほど長期化する。既にこれら10基を含め、5電力7原発14基が申請したが、泊1、2号機(北海道)は審査保留中。9月27日に申請された東京電力柏崎刈羽6、7号機(新潟県)は実質的な審査がまだ始まっていない。規制委の田中俊一委員長は「まずは福島第1原発の状況を見極める」とし、柏崎刈羽原発の審査入りが遅れる可能性を示している。【岡田英】
着手は、北海道電力泊3号機(北海道)が最も多く11項目(38%)。次いで、伊方3号機10項目(34%)▽九州電力川内1、2号機(鹿児島県)9項目(31%)▽九電玄海3、4号機(佐賀県)8項目(28%)−−だった。泊3号機は着手項目は多いが、地震の揺れを増幅させる地下構造がある疑いが残るとして規制委から追加解析を指示されるなど、伊方に比べて審査は遅れている。
一方、9月に審査が再開された関西電力大飯3、4号機と高浜3、4号機(いずれも福井県)はそれぞれ4項目(14%)、3項目(10%)と出遅れぎみだ。
安全審査は半年程度とされるが、資料提出が遅れる原発ほど長期化する。既にこれら10基を含め、5電力7原発14基が申請したが、泊1、2号機(北海道)は審査保留中。9月27日に申請された東京電力柏崎刈羽6、7号機(新潟県)は実質的な審査がまだ始まっていない。規制委の田中俊一委員長は「まずは福島第1原発の状況を見極める」とし、柏崎刈羽原発の審査入りが遅れる可能性を示している。【岡田英】
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