みずほ銀行がグループの信販会社を介した暴力団員らへの融資を放置した問題で、外部専門家による第三者委員会の中込秀樹委員長は28日、東京都内で記者会見した。この問題における佐藤康博頭取、塚本隆史会長の責任については「管理・監督責任はある」と指摘。一方で「みずほ全体の企業統治(の欠如)を示す問題ではない」との認識も示した。
金融庁の検査に対して事実と異なる報告をしたことについて中込委員長は「隠蔽(いんぺい)する積極的な利益・動機はない」と、隠す意図はなかったと強調。検査忌避に該当する可能性についても「全くない」と断言した。
今回の問題の背景に、(統合前の第一勧業、富士、日本興業3行の)旧行意識に基づき行員間に壁があるとの指摘に対して中込委員長は「もうほとんど(旧行意識は)払拭(ふっしょく)されている」と否定した。同行の社内処分については「甘いものではない」との見方を示した。
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