家具販売店の『イケア』がこのほど、日本が「睡眠後進国」であることを示す調査結果を発表した。東京、ニューヨーク、ロンドンなど世界5都市で1040人を対象に、インターネットで「睡眠と生活に関する意識調査」を実施。東京の回答者の平均睡眠時間は7.3時間で最も短く、睡眠への満足度も47%が「不満足」と答えたのだ。
また、これを元に睡眠不足によって起こる欠勤や遅刻、事故、効率低下などによる経済損失額を試算すると、2012年の東京圏(744万人)での損失額は4757億円に及ぶという。
睡眠障害による経済損失は計り知れないことから、すでに分析した専門家がいる。日本大学医学部精神神経医学教授の内山真氏によると、労働者1人当たりの年間生産損失額から割り出された日本全体の損失額は、何と3.5兆円にも上るというのだ。
こうなってくると、寝具を売る販売店がもっともなことを言うなと笑ってばかりもいられない。
世田谷井上病院の井上毅一理事長が言う。
「睡眠には個体差があり、一概に時間だけで睡眠不足だとは言えません。私などは熟眠する体質なので、3~4時間で済むし、どこでも寝られる。時間より質を問題にした方がいいのではないでしょうか」
井上氏のように、いつでもどこでも寝られるという体質の人はともかく、まずは自分の睡眠の質を点検した方がいい。
「"寝だめ"ということはできません。ビジネスマンで休日は一日中寝ているという人がいますが、かえって日曜から月曜日にかけての睡眠が浅かったり寝付けなかったりして、会議でウトウト、車の事故を起こす人も多いのです」
睡眠は経済を救う!?
睡眠不足が呼ぶ経済損失額
2013年10月26日土曜日
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