上昇傾向にあった株価も乱高下を繰り返す調整局面のなか、どうすれば自分の財産を守り、増やせるか。
■物価が上がれば財産は目減りする
アベノミクスによって「2年で2%のインフレ目標」が掲げられている現在、資産を普通預金口座に預けっぱなしでは、物価上昇に耐えられなくなってしまう危険があります。このタイミングで資産運用を考え始める人が増えているのは当然でしょう。しかし、「投資をするなら、なくなってもいいお金でやれ」というアドバイスはよく聞きますが、家計にとって"なくなってもいいお金"など1円もありません。過熱気味の市場ムードに煽られてハイリスクな投資に走ることなく、投資ビギナーこそ堅実な運用を考えるべきです。
無理のないポートフォリオを組むためには、最低でも100万円は用意したいところ。まずは自分の手持ち資金のうち、いくらまで運用に回せるかを把握しておきましょう。
資産は大きく分けて、(1)流動性資産、(2)安全性資産、(3)収益性資産の3つに分類できます。(1)は、病気や事故といった突発的な事態に対応できるよう、いつでも引き出せる状態で備えておく資金。これは月々の生活費の半年から1年分くらいは確保しておくべきです。
次の(2)は、子供の教育費や住宅ローンの頭金など、近い将来の使い道が決まっている資金。目減りしては困るお金なので、リスクのある運用には使えません。従って、残った(3)が投資に回せる資金ということになります。
次に決めるのは、収益性資産のうち何%をリスク性商品に割り振るか。つまり「リスク許容度」の設定です。これは年齢や収入、家族構成といった属性によっても変わりますが、収益性を重視する傾向の強い米国では、「100-年齢=リスク性商品(%)」というのが一般的な分散比率の目安です。つまり今の年齢が40歳の人であれば、資金の40%は元本割れのリスクがない安全な商品に割り振り、60%は株などのハイリスクな商品に賭けてもいいと判断できます。収益性資産が100万円なら、40万円は安全に運用しつつ、残り60万円をリスク性商品に割り振ってポートフォリオを組めるわけです。
金融商品にはローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンまで、様々な種類があります。「儲かれば儲かるほどいい」と単純に考えると、極端なハイリスク商品にばかり手を出したり、売り買いの判断が難しくなってギャンブルのようになりがちです。…
■物価が上がれば財産は目減りする
アベノミクスによって「2年で2%のインフレ目標」が掲げられている現在、資産を普通預金口座に預けっぱなしでは、物価上昇に耐えられなくなってしまう危険があります。このタイミングで資産運用を考え始める人が増えているのは当然でしょう。しかし、「投資をするなら、なくなってもいいお金でやれ」というアドバイスはよく聞きますが、家計にとって"なくなってもいいお金"など1円もありません。過熱気味の市場ムードに煽られてハイリスクな投資に走ることなく、投資ビギナーこそ堅実な運用を考えるべきです。
無理のないポートフォリオを組むためには、最低でも100万円は用意したいところ。まずは自分の手持ち資金のうち、いくらまで運用に回せるかを把握しておきましょう。
資産は大きく分けて、(1)流動性資産、(2)安全性資産、(3)収益性資産の3つに分類できます。(1)は、病気や事故といった突発的な事態に対応できるよう、いつでも引き出せる状態で備えておく資金。これは月々の生活費の半年から1年分くらいは確保しておくべきです。
次の(2)は、子供の教育費や住宅ローンの頭金など、近い将来の使い道が決まっている資金。目減りしては困るお金なので、リスクのある運用には使えません。従って、残った(3)が投資に回せる資金ということになります。
次に決めるのは、収益性資産のうち何%をリスク性商品に割り振るか。つまり「リスク許容度」の設定です。これは年齢や収入、家族構成といった属性によっても変わりますが、収益性を重視する傾向の強い米国では、「100-年齢=リスク性商品(%)」というのが一般的な分散比率の目安です。つまり今の年齢が40歳の人であれば、資金の40%は元本割れのリスクがない安全な商品に割り振り、60%は株などのハイリスクな商品に賭けてもいいと判断できます。収益性資産が100万円なら、40万円は安全に運用しつつ、残り60万円をリスク性商品に割り振ってポートフォリオを組めるわけです。
金融商品にはローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンまで、様々な種類があります。「儲かれば儲かるほどいい」と単純に考えると、極端なハイリスク商品にばかり手を出したり、売り買いの判断が難しくなってギャンブルのようになりがちです。…
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