ユニ・チャームが、女性の新卒採用内定者が妊娠や出産の予定がわかった場合には、最長で30歳まで入社を待つことを発表した。私はこの制度に「賛成」だ。
■ユニ・チャームの大きな功績
なぜなら、まだどの企業もやったことのない制度であり、少なくとも女性が出産や子育てをする上でマイナスにはならないからだ。やったことのないことは、まずやってみれば良い。その上で改善出来るものであれば改善していけば良い。もし改善ではなく取りやめるということになってもやるべきだ。
仮に取りやめたとしても、ユニ・チャームとしては女性が働きやすい企業であるという企業イメージを作ることが出来る。また、世の中に対しては、新しい働き方が提示されたことによって、社会全体に議論を喚起することも出来る。この件については、女性の晩婚化・非婚化の解消が一つのポイントだが、今後は日本全体に介護という問題が大きくなってくる。そうした中で、私たちの働き方は、もっと多様化していくべきでもある。その意味でもユニ・チャームの試みは有意義なものなのだ。
■実は、30歳新入社員より50歳の新入社員が有効なケースも
現実的にはどれだけの人がこの制度を活用するかには疑問符はある。実際には、大学卒業後に即結婚、出産という女性はあまりいないからだ。
確かに、女性が晩婚化、非婚化の理由の一つには、女性の社会進出により、男性と同等に仕事をするようになったということも大きい。妊娠や出産によって、築いたキャリアにブランクが生じたり、結婚することによって仕事に打ち込めない状況になるという懸念がある限り、この問題は解決されない。
30歳までの新卒を認めるならば、50歳以上の採用強化という採用方法を私はユニ・チャームに提案したい。昨年、日本国内の紙おむつは、高齢者用の生産数が赤ちゃんようの生産数を逆転した。そして少子高齢化が進む中、これからますますこの傾向は続くはずだ。
ちなみに65歳以上の高齢者人口予測を見ると、2030年には3477万人(2003年の約1.4倍)となる。一方、新生児出生数は83万人(2003年の約0.8倍)であり、明らかに紙おむつの市場規模は高齢者向けの方が大きい。
このような状況を踏まえると、子育ても終え、高齢者のことも理解出来る「50歳以上の人材」はユニ・チャームに限らず、高齢者を消費者として考える多く企業にとって有用な人材になる可能性が高い。
「30歳の新入社員制度」は、ユニ・チャームの企業イメージを高め、社会に対して新しい働き方の意義を投げかけた。ただ、「50歳以上の採用強化」はそれらに加えて、ユニ・チャームの企業経営にプラスに働く可能性は高いのだ。
(新井 庸志)
【ガイド:All About News Dig編集部】
■ユニ・チャームの大きな功績
なぜなら、まだどの企業もやったことのない制度であり、少なくとも女性が出産や子育てをする上でマイナスにはならないからだ。やったことのないことは、まずやってみれば良い。その上で改善出来るものであれば改善していけば良い。もし改善ではなく取りやめるということになってもやるべきだ。
仮に取りやめたとしても、ユニ・チャームとしては女性が働きやすい企業であるという企業イメージを作ることが出来る。また、世の中に対しては、新しい働き方が提示されたことによって、社会全体に議論を喚起することも出来る。この件については、女性の晩婚化・非婚化の解消が一つのポイントだが、今後は日本全体に介護という問題が大きくなってくる。そうした中で、私たちの働き方は、もっと多様化していくべきでもある。その意味でもユニ・チャームの試みは有意義なものなのだ。
■実は、30歳新入社員より50歳の新入社員が有効なケースも
現実的にはどれだけの人がこの制度を活用するかには疑問符はある。実際には、大学卒業後に即結婚、出産という女性はあまりいないからだ。
確かに、女性が晩婚化、非婚化の理由の一つには、女性の社会進出により、男性と同等に仕事をするようになったということも大きい。妊娠や出産によって、築いたキャリアにブランクが生じたり、結婚することによって仕事に打ち込めない状況になるという懸念がある限り、この問題は解決されない。
30歳までの新卒を認めるならば、50歳以上の採用強化という採用方法を私はユニ・チャームに提案したい。昨年、日本国内の紙おむつは、高齢者用の生産数が赤ちゃんようの生産数を逆転した。そして少子高齢化が進む中、これからますますこの傾向は続くはずだ。
ちなみに65歳以上の高齢者人口予測を見ると、2030年には3477万人(2003年の約1.4倍)となる。一方、新生児出生数は83万人(2003年の約0.8倍)であり、明らかに紙おむつの市場規模は高齢者向けの方が大きい。
このような状況を踏まえると、子育ても終え、高齢者のことも理解出来る「50歳以上の人材」はユニ・チャームに限らず、高齢者を消費者として考える多く企業にとって有用な人材になる可能性が高い。
「30歳の新入社員制度」は、ユニ・チャームの企業イメージを高め、社会に対して新しい働き方の意義を投げかけた。ただ、「50歳以上の採用強化」はそれらに加えて、ユニ・チャームの企業経営にプラスに働く可能性は高いのだ。
(新井 庸志)
【ガイド:All About News Dig編集部】
0 件のコメント:
コメントを投稿