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ついに昇進! なのにストレスでダウン……「昇進うつ」を防ぐ3つのヒント

2014年3月24日月曜日

■あこがれの役職についた途端、急にダウン!

 サラリーマンにとって、昇進は喜ばしいこと。「○年後には課長になる!」「同期の誰よりも早く出世する」など、輝かしい将来を思い描いて頑張ってきた人も多いでしょう。

 ところが、そのあこがれの役職を手に入れた途端に、思いがけないストレスに押しつぶされ、うつ症状に陥ってしまう人もいます。これを「昇進うつ」と言います。仕事が嫌いなわけでも、会社との相性が悪いわけでもなく、めでたく自分の夢を実現できたのに、どうしてうつになってしまうのでしょう?

 「昇進うつ」は、主に仕事の質の変化への不適応から起こります。それまでは、下位の立場で上司に守られてきた人が、急に風上に立たされる立場になり、その責務の重さや仕事の難しさに困惑してしまうのです。また、係長から課長、課長から部長というように、上司の階層をステップアップしていけば、負うべき責任、束ねるべき部下の数も増え、プレッシャーも大きくなります。

■「昇進うつ」に陥る上司のストレスとは?

 こうした「昇進うつ」に結び付くストレスには、ざっとあげても次のようなものがあります。

・部下の指揮をとり、リーダーシップをとることへの苦手意識
・扱いにくい部下が多く、思う通りに言うことを聞いてくれない
・チームをまとめつつ、自分自身の業績も伸ばす必要性
・チームの責任をとらなければならないことへのプレッシャー
・責任者として、困難な仕事、トラブル事例に介入する機会の多さ
・上層部と部下との間に立ち、板挟みになりやすい
・仕事量が増えているのに、期待ほどは昇給していない

 昇進してしばらくの間は、昇進への喜びや気負い、期待などから興奮が続き、寝る間も惜しんで頑張れるでしょう。しかし、プレッシャーや困惑が解消されないまま続いていくと、心が摩耗し、疲労が蓄積されてしまいます。

 その結果、うつ病などの心の病に陥ってしまう人も少なくありません。厚生労働省の「患者調査」でも、40代、50代という「マネジャー世代」に気分障害(うつ病・躁うつ病等)の患者数が多いのが特徴で、この世代の解消しにくいストレス状態を表しているように思います。

■「昇進うつ」を防ぐための3つのヒント

 昇進したのは、今までの働きが評価され、責任のある大きな仕事を任させられると期待された証拠です。このせっかくのチャンスを自分自身でつぶさないためにも、昇進にともなうストレスをコントロールしていく必要があります。

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