■未だにある! こんなひどい例
「子どもを産んだ女がどこまでやれるか、見ててやるよ」
これは13年以上前、ある女性が育休から復帰した後、上司に言われた言葉です。ひどい! と思いますか? まさか! と思いますか?
実は今でも、こんな上司はたくさんいます。
安藤哲也さん(ファザーリングジャパンファウンダー)によると、妊娠を告げたら「え、妊娠したの? まいったなぁ」(これって立派なマタハラ(マタニティハラスメント)ですよー)。
男性が育休を取ろうとしたら「前例がない」(前例がないことは絶対にやらない。これが会社の処世術。だって責任とれないもん……)といった例があるのだそう。
そのほかにも、1カ月のうちに2回子どものインフルエンザで休んだら「管理の甘さだよ。子どもは強く育てないとダメだ」(いやいや、子どもの病気は根性論じゃないから……)。
共働きの妻が出張中、子どもの病気で休もうとしたら、「そんなの女房にやらせればいいだろう? 出張中? お前、女房の選び方間違えたな」(いやいや、この奥さんのおかげで、うちの家系はあなたの年収の2倍です)などなど。
まあ、こんな話はよくあるわけです。これは3月12日に行われたファザーリングジャパン(FJ)の「イクボスプロジェクトキックオフイベント」で発表された事例です。
■上司の教育が必須課題
イクボス……FJの定義によると「イクボスとは、共に働く部下・職場スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指す」ということです。
ワーキングマザーもイクメンも増えていますが、今イクメンが直面しているのは「上司の無理解」です。今必要とされているのは「育児を含む部下のワークライフバランス」に理解ある上司の存在です。
女性活用やダイバーシティ、ワークライフバランス推進の討議の中で、どこでも聞くのは「今後のワークライフバランスの推進には、上司の教育が欠かせない」ということです。
上司が若かったころは「週末出勤しろ。会議は午後7時からだ」と言っても普通だった。みんな、男性で家には専業主婦の奥さんがいる、または独身だったからです。今の上司世代(40代)からは、「子どもを持つ女性が働き続ける」「男性が育児をする」ことは、遠い世界の出来事のように実感がないのです。子どもがいたとしても「一番大変な子育て期」も専業主婦の奥さんに任せて仕事に専念していた。…
「子どもを産んだ女がどこまでやれるか、見ててやるよ」
これは13年以上前、ある女性が育休から復帰した後、上司に言われた言葉です。ひどい! と思いますか? まさか! と思いますか?
実は今でも、こんな上司はたくさんいます。
安藤哲也さん(ファザーリングジャパンファウンダー)によると、妊娠を告げたら「え、妊娠したの? まいったなぁ」(これって立派なマタハラ(マタニティハラスメント)ですよー)。
男性が育休を取ろうとしたら「前例がない」(前例がないことは絶対にやらない。これが会社の処世術。だって責任とれないもん……)といった例があるのだそう。
そのほかにも、1カ月のうちに2回子どものインフルエンザで休んだら「管理の甘さだよ。子どもは強く育てないとダメだ」(いやいや、子どもの病気は根性論じゃないから……)。
共働きの妻が出張中、子どもの病気で休もうとしたら、「そんなの女房にやらせればいいだろう? 出張中? お前、女房の選び方間違えたな」(いやいや、この奥さんのおかげで、うちの家系はあなたの年収の2倍です)などなど。
まあ、こんな話はよくあるわけです。これは3月12日に行われたファザーリングジャパン(FJ)の「イクボスプロジェクトキックオフイベント」で発表された事例です。
■上司の教育が必須課題
イクボス……FJの定義によると「イクボスとは、共に働く部下・職場スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指す」ということです。
ワーキングマザーもイクメンも増えていますが、今イクメンが直面しているのは「上司の無理解」です。今必要とされているのは「育児を含む部下のワークライフバランス」に理解ある上司の存在です。
女性活用やダイバーシティ、ワークライフバランス推進の討議の中で、どこでも聞くのは「今後のワークライフバランスの推進には、上司の教育が欠かせない」ということです。
上司が若かったころは「週末出勤しろ。会議は午後7時からだ」と言っても普通だった。みんな、男性で家には専業主婦の奥さんがいる、または独身だったからです。今の上司世代(40代)からは、「子どもを持つ女性が働き続ける」「男性が育児をする」ことは、遠い世界の出来事のように実感がないのです。子どもがいたとしても「一番大変な子育て期」も専業主婦の奥さんに任せて仕事に専念していた。…
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