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<消費増税>「駆け込み」連休 セール活況、売れる高級品

2014年3月23日日曜日

 4月1日からの消費税率引き上げを前に、百貨店やスーパー、家電量販店などに買い物客が詰めかけている。お目当ては増税額の大きい高級品だけでない。増税の打撃を少しでも抑えたい消費者は、日持ちする食品や日用品のまとめ買いも急ぐ。店側も大規模なセールを展開し、駆け込み需要の取り込みに必死だ。

 「どうせ買うなら、今がいいと思って」。3連休の中日に当たる22日、東京都台東区の松坂屋上野店。荒川区の主婦、小川喜子さん(72)は購入したコーヒー豆2ケースを両手にぶら下げていた。19日も訪れ、約2万円分買い込んだという。

 同店は月末まで「食品大特価市」を開いている。缶詰や調味料、レトルト品などの箱売りコーナーを設置。初日の19日は開店前から約200人が行列を作り、入場制限するほどの盛況ぶりだ。日持ちするジュースなどをケース単位でまとめ買いする人が目立ち、客単価も昨年のセール時より上がっている。食品の場合、高額品と比べ増税の影響は小さい。だが、広報の野村麻美さんは「されど3%。主婦としては少しでもお得に買いたいはず」と話す。

 高島屋の21日の売り上げは前年の春分の日に比べ国内18店舗平均で5割増。高級輸入時計は5倍、欧州高級ブランド衣料品は2倍だった。3月の売り上げを前年同月比1〜2割増と見込んでいるが、広報担当者は「予想を超えるかもしれない」と話す。

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