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次々に閉店に追い込む!? 「すき家」アルバイトの逆襲

2014年3月25日火曜日

ショッキングなニュースが入ってきた。

筆者が同じくアルバイトを大勢雇っていて「いつ身に降りかかるか分からない」という恐怖からショッキングなわけではない。インターネット内において、労働組合的な組織が可能なことに驚いたのだ。アラブの春ではないが、改めてインターネット世界の奥深さに考えさせられる。

しかし、すき家側はこの内容を否定している。

「すき家」相次ぐ閉店は「牛すき鍋定食導入で人員不足」のせい? 運営元のゼンショー「考えられない」
(http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1403/24/news114.html)

どちらが正しいかはさておき、アルバイトの反乱が起きうる可能性はすき家に限らずある。

「我々アルバイトが粛清しようと言うのだ」と言わんばかりのアルバイトの逆襲について考察しようと思う。

記事を読むと、今回のキッカケは新商品のオペレーションが大変なことが直接の原因だということだ。しかし、根底には様々な要因が隠れていたのだろうと推測する。その最大の要因は、サービスのあり方だと考えている。日本の多くの企業は、物的サービスと人的サービスを混同して考えているところがある。

価格競争でも有名な同業界だが、その価格競争をどのように行なっていたのだろうか。

経費を下げる方法にはいくつかあるが、代表的なのは、仕入れ効率を上げ原価を下げ、それに伴い商品単価を下げる方法だ。本来なら企業努力によって利幅を増やしたのだから、自分達でもらってもいい利益だが、消費者へ還元することは評価に値するし、物的サービスだけなので、人に対しての影響度は少ない。

しかし、単純に単価を下げて量を売る「薄利多売」という方法がある。この場合、単純に量を売ることで、値引きした分の利益を確保するわけだが、多くの日本企業は大切な考えを忘れている。量が売れれば、売るという作業の経費は増えるはずなのに、全く考慮しない。人的サービスという考え方の欠如だ。1時間に牛丼を10個売ることと20個売ることにかかる作業費用は同じだと考えているに違いない。

牛丼屋で働いたことはないので、1時間あたりどの位が適正かは分からないが、自分のやっているコンビニでは計算したことがある。

コンビニのお客さん一人あたりのレジ滞在時間は2分から3分が平均だ。3分で計算すれば、1時間あたり一人が処理できるのは20人が限界である。平均的なコンビニであればレジは2台ある。

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