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国産セダン、人気復活?カギ握るスカイライン、BMWとの比較から復権を占う

2014年9月5日金曜日



 20年前の1990年代半ばまではセダンといえばファミリーカー、そして高級車の代名詞だった。しかし、ミニバンの台頭によりファミリーカーだけでなく、高級車の地位までも奪われていった。

 とはいえ、セダンの凋落は国産車に限った話であり、メルセデス・ベンツ、BMWといったドイツプレミアムブランドのセダンは国産車のセダンユーザーを取り込み、順調にセールスを伸ばしている。

 国産セダンになく外国車のセダンが持つ魅力は、高い走行性能という要素。一見すると実用性の高い普通のクルマだが、実際に運転してみるとドライバーの意のままに操れるという高い運動性能が国産セダンユーザーのハートをガッチリつかんだのだろう。

 しかし最近になって国産セダンの人気が回復しつつある。その一翼を担っているのが日産自動車のスカイラインだ。かつて「羊の皮を被った狼」というキャッチフレーズが付いたスカイラインは、輸入車に対抗できる高い走行性能を持つ国産セダンだ。

 57年の初代スカイラインから98年に登場した10代目のR34型までは国内専用車だったが、2001年発売のV35型スカイラインはメルセデス・ベンツやBMWの真のライバルとなるべく、世界で販売されるグローバルモデルだった。

 日本で高い評価を得たスカイラインの高い走行性能は、ドイツのプレミアムブランドに匹敵し、世界中を席巻。「日本のスカイライン」から「世界が認めたプレミアムセダン」へと進化した瞬間だ。●BMWと新型スカイラインの比較

 そして今年、プレミアムブランドのバッジをまとって13代目となるV37型スカイラインが登場した。高い走行性能を支えるパワーユニットはハイパワーと低燃費を両立した3.5L+電気モーターのハイブリッド(スカイライン350GT)、そして2.0Lダウンサイジングターボ(スカイライン200GT-t)の2種類を用意。まるで同じパワーユニットを設定するBMWがライバルであると宣言しているようにも感じられる。そこで、スカイラインとBMWを乗り比べて実力を確かめてみた。

 まずは2.0Lターボを搭載したスカイライン200GT-tとBMW320iを比較する。スポーツセダンといえばBMWを思い浮かべる人が多いと思うが、BMW320iは操舵感のある重めのステアリングはスポーティな味付けだが、乗り味はソフトで全体的には良くできたセダンという印象が強い。一方のスカイライン200GT-tは、アクセルを踏めば踏むほど回るエンジンフィールはまさにスポーツカー。

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